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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第10章 アルバレス帝国編
第53話 八門遁甲の陣
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禁じられし膂力魔法の一つ…己の魔力のリミッターを外し、極限まで力を引き出す魔法だ…」
「禁じられた魔法…リミッターだと?」
ギルダーツの呟きに、エルザは低く唸るようにして口を開いた。すると、今度はマカロフがその疑問に答えるようにして口を開く。
「わしらが使う魔力…それが流れる魔導士の身体には、魔力の流れを制御する8つの弁がある。それを己の魔力で無理やりこじ開け、常人離れした力を発動させる…それが八門遁甲」
「…つまり、火事場の馬鹿力を意図的に発動させる魔法…」
マカロフの簡単な説明に、ヒノエが一つの例を挙げる。その捕捉もあり、皆はようやくエルフマンが発動した魔法の一端を知ることができた。
「簡単に言えば、そうなる…。だが、そもそも努力で習得できるような魔法じゃねえんだ…」
「…どういう意味だ?」
ギルダーツの含みある言葉に、ウルは怪訝な様子で口を開く。
「…そのままの意味だ…。この八門遁甲は…あのアレンですら、習得できなかった魔法だ…。エルフマン…あいつは、はっきり言って天才としか言いようがない…」
ギルダーツの言葉に、皆は大きく目を見開く。
「ア…アレンが習得できなかった魔法…」
「そ、それをエルフマンが扱って見せてるっての…?」
「マ、マジかよ…」
カグラ、ウルティア、ガジルが引きつったようにして口を開く。そして、話しを戻すかのようにしてマカロフが再度口を開く。
「そして、その力の全開放、つまりは8つの弁…門をすべて開いたものは、聖十大魔道…イシュガルの四天王をも大きく上回る、何十倍もの力を引き出すことができる…」
「なっ…聖十大魔道をも上回るだとっ!」
その言葉に、ラクサスが今までにない驚きを見せる。だが、ルーシィは一つの疑問を抱くことになる。
「だ、だったら、最初からそれを使えばよかったんじゃ…」
「ダメなんだっ!!!!!!」
ルーシィの呟きに、ギルダーツは大きな怒号を放つ。ルーシィだけでなく、その声を聴いた魔導士たちは驚いた様子で目を見開く。
「一時…一回きりなんだ…この力を引き出せるのは…」
「ど、どういう…意味…?」
ギルダーツの震えるような声に、思わずリサーナが疑問をぶつける。だが、ギルダーツはその問いに答えようとせず、ただただエルフマンとバルファルクの様相を眺めている。そんな様子のギルダーツに、皆は怪訝な様子を見せていたが、ラクサスの狼狽したような声に、それを驚きのモノへと変えていく。
「お、おい…何を…何を泣いてやがんだ…じじい…」
ラクサスの言葉を聞き、皆がマカロフを視界に捉える。マカロフの頬には涙が伝っていた。そして、ボロボロと涙を流すマカロフに、皆は焦ったような様子を見せる。
「この…この魔法を発動した者は…発動後…ッ!!」
皆はマカロフの言葉を、目を見開き、酷く驚いた様子で待っ
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