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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
間章 過去編
第55話 妖精の翼
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でも、ちょっと楽しみだな…真っ白なナルガとジンオウガ…!」
「コウタさん…油断は禁物ですよ」
「どうか、準備等抜かりなく…」
コウタのヘラヘラとした様子に、ヒノエとミノトが釘を刺すように口を開く。
「わかってますよ…ばっちりして見せますって!」
「…そういってお前、前回の依頼、回復薬全般忘れてっただろうが…」
コウタが親指を立ててニコッと笑っているのを見て、アレンは呆れたように言葉を漏らす。
「もう忘れねえって!!…そんなことより、早く準備しようぜ!!」
「…それもそうだな」
コウタの発言に、最もだと感じたカリンは短く答えながら依頼に向けて準備を進める。そんな折、カリンはアレンの顔をじっと眺めることになる。
「…な、なんだよ…」
「…昨日の依頼の疲れは癒えているのか?」
カリンに見つめられたことで、アレンは些少の戸惑いを見せるが、その後に発せられた言葉に、思わず目を見開いて笑いかける。
「なんだ?心配してくれるのか?」
「…当たり前でしょ」
アレンは、思っていた回答とは違う言葉に、思わず顔を赤らめる。だが、それが誤りであったことにすぐに気づくことになる。
「…あんたが死んだら、私の評判が下がる」
「っ!…て、てめぇ…!俺の純粋な心を返せ!!」
「…理由はともあれ、心配してんだからいいじゃない」
カリンの返答に、アレンはプンスカと起こりながら、装備にアイテム、食事など、依頼に必要な準備を進めるに至った。
そんな3人の様子を見て、ヒノエはふふっと笑いかける。
「ほんと、仲がいいですわね♪」
「そうですね、姉さま。あのお三方は、間違いなく最強のチームかと…」
ヒノエの嬉しそうな言葉に、ミノトも乗っかる形で言葉を放つ。
「…ですが…」
「ん?どうしたの?ミノト?」
ミノトの含みある言葉に、ヒノエは小さく首を傾げて見せる。
「…私はカリンさんが少し、羨ましく感じます」
「…あら、それは私も同じですわ…。ミノト」
ヒノエとミノトは、些少の嫉妬心を抱きながら、3人に聞こえないように小さな声で呟いて見せた。
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