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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第10章 アルバレス帝国編
第54話 のべつ幕なし
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く、それでいて、ただ鎮座しているだけで精神が屈しかねない力を姿を見て、フェアリーテイル含めた魔導士たちは酷く怯えた様子を見せる。
「ち、近くにいるだけで…ッ」
「い、命が削られる感覚…ッ」
「こ、これが、アルバトリオン…ッ」
ミラ、リサーナ、シェリアが唇を震わせ、目尻に涙を浮かべながら小さく呟く。
「…左腕は、まだ痛むか?」
アルバトリオンの言葉に、アレンはキッと睨みつけるようにして目を据わらせる。その言葉を聞いたフェアリーテイルの魔導士たちは、一つの事案を、戦いを思い出す。
「ッ!!アレン!!これはさすがにまずい!!」
「アクノロギアとアルバトリオン、同時には無理だ!!!!」
エルザ、カグラが酷く焦ったように口を開く。
…そう、約半年前に起こったアレンとアルバトリオン、アクノロギアの戦い。その戦いの経緯と、実質的なアレンの敗北を認知していた皆の表情は硬い。
「ふっ!どうやら、後ろのゴミ共の方が、この状況をよく理解しているらしい…」
「貴様では…我らには…いや、我には勝てん…」
アクノロギアとアルバトリオンは、威圧するようにしてアレンへと言葉を向ける。だが、アレンの反応は両者が思っていた物とは全くの別物であった。…なんと、小さく笑って見せたのだ。
「…なにが可笑しい?」
「いや、勘違いも甚だしいなと…」
アルバトリオンの問いに、アレンは小さく呟くと、更に笑みを浮かる。と同時に、アレンにオレンジ色の魔力が、スサノオが纏わりつく。だが、その力は強大なモノではなく、完成体スサノオを彷彿とさせながらも、アレンの実際の体格に合わせるようにして発動せしめていた。その力を様相に、些少の驚きを見せていた2体の黒竜であったが、更なる驚きが両者を襲うことになる。
「…馬鹿が…。『俺が』お前らを倒すんじゃねえ…。『俺たち』で倒すんだッ!」
「…お前らをな…三天黒龍…」
アレンが発した言葉に合わせるようにして、アレンの隣に一人の男と少女が現れる。まるで一瞬で現れた2人に、アルバトリオンは目を細めて口を開く。
「貴様は…スターク…ッ!」
「久しいな、煌黒龍…」
アルバトリオンの問いに、スタークは小さく呟く。スタークの登場に、同じように驚きを見せていたアクノロギアであったが、ふっと笑いかけ、一つ大きく咆哮をして見せる。
「面白いッ!この我に、我らに立ち向かうか!!…いいだろう…ッ!」
アクノロギアの言葉に、アルバトリオンも咆哮を上げ臨戦態勢を整える。
「これが最後の戦いだ…ッ!!」
「我らが力と、うぬらが力…どっちが上か決着をつけてくれようっ!!」
…今ここに、マグノリアの地に、史上最大級の共闘が幕を開けようとしていた。

聖十大魔道士序列特位、アレン・イーグル。
第1十刃、コヨーテ・スターク。その従属官、リリネット・ジンジャ
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