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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第10章 アルバレス帝国編
第54話 のべつ幕なし
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にして入ってきたのは。
「な、何だ!どうした!!」
アルカディオスは、痛みが走る身体に鞭をうつようにして、走りこんできた衛兵に向け声を荒げる。衛兵は、大きく息を荒げたかと思うと、意を決したように口を開いた。
「マ、マグノリアにて…天彗龍バルファルクが…死亡致しました!!!」
バルファルクの死亡、つまるところ討伐の報に、ヒスイ達は大きく目を見開く。
「な、なんだと!!」
「あの天彗龍を…」
「た、倒したのですか!!」
アルカディオス、ダートン、ヒスイが酷く狼狽したように口を開く。そして、その方に、些少の疑念を抱き、トーマが質問を浴びせる。
「い、一体だれが…あの天彗龍を…アレン殿でも苦戦を強いられるバルファルクを…っ!」
トーマの言葉に、ヒスイ達も同様の疑問を持つ。アレンは今しがた首都クロッカスを、アクノロギアを追う形で去ったばかりであった。故に、バルファルクを討伐せしめたのがアレンではないことは確かであった。だからこそ、その疑問を持つに至った。
「フェアリーテイルの…エルフマンという魔導士です…アレン殿にも及びかねない力で…倒したとのこと…っ!!」
エルフマンという名前に、ヒスイは記憶を張り巡らせるようにして口を開く。
「確か…ミラさんの…」
「ま、間違いないのだなっ!!」
ヒスイの小さい呟きを消すかのように、トーマが激高して見せる。
「ま、間違いございません…しかし…」
衛兵の含みある言葉に、ヒスイ達は小さく目を開いて見せる。
「その天彗龍の死体を喰らい…アクノロギアが…アクノロギアが更なる力を得た模様…現在、マグノリアの街にてアレン殿が相対しております…っ!」
衛兵の言葉に、ヒスイ達に絶望に似た表情が生まれる。
「天彗龍を喰らっただとっ!!」
「バルファルクの力を…アクノロギアが得たというのか!!」
「そんな…っ!!」
アルカディオス、トーマが、ヒスイが震えながら言葉を漏らす。だが、絶望はそれだけでは終わらなかった。
「さ、さらに…」
衛兵は続けて言葉を発する。その衛兵の目尻には涙が浮かび、その涙が頬を伝って床へと落ちる。
「な、なんだっ!まだ何かあるのか!!」
そんな衛兵の姿を見て、アルカディオスが酷く狼狽して見せる。衛兵は更に涙を流し、苦悶の表情を浮かべながら口を開いた。
「こ、煌黒龍アルバトリオンが…マグノリアに…現れましたっ!!!!」
…衛兵の言葉を聞き、ヒスイは大きく顔を手で覆ったかと思うと、膝から崩れ落ちて小さく震えて見せた。

白い服を纏った一人の男が、ゆっくりと森の中を歩いている姿が見て取れる。その男はズボンのポケットに手を突っ込みながら、暫くそんな様相を見せていたが、一軒の小さな、それでいて精巧な作りの家の前で足を止める。
男は一瞬、その家を見つめる素振りを見せると、遠慮し
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