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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
始まりの章-世界は終わった、しかし物語はここから始まる-
そうだ、隣町へ行こう
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プだらけでモンスターの侵入は格段に減った。
俵藤太のおかげで食料問題は大方解決出来ている。
しかし、まだまだ問題は山積みなのだ。

「どうだ?探偵さん。」

と、街を眺めていたら横から暮馬と巴御前がやってきた。
どうだ?と聞かれたがまぁ…

「ハッキリ言っていいか?」
「あぁ。」
「ひどい。こんなんじゃかつての生活に戻るのにクソみてーな時間がかかる。」

電気も通ってない。ガスもない。水道は近くの池から。
おそらくここのメンバーだけで頑張るとしても厳しい。
というわけで。

「ここで提案だ。姫路町と手を組もう。」
「手を?」

隣町なんだしせっかくだから協力関係を結ぶことにする。

「割と最近、俺の街で蘭陵王を筆頭に自警団を結成してな。けどイマイチ練度も足りないし人手不足。そこでお前達の力を借りたい。」
「俺達の力?」

はっきりいってサーヴァントの数はこちらの方が多い。
さらにここの若い者はサーヴァントから直接訓練を受けている。
ここでこいつらと姫路町の自警団が手を組めば練度不足と人手不足を一度に解消できる。

「それにだ。街の発展に姫路町の住人も協力してやる。困った時はお互い様。幸い俺んとこの街の住人はみんなお人好しなんでな。」
「まーちゃんもね。」
「なんか言ったか?」
「ううん、なーんにも。」

というわけで、まずは姫路町と同盟というかなんかそういったものを結ばせることにする。

そうなるとまずは姫路町の偉い人に掛け合わないといけないが…あれ?偉い人って誰だ?
確かホテルを中心に出来上がった街だから…オーナーさんか?オーナーさんでいいや。
そして姫路町の住人は俺の言った通りお人好しだらけだ。
困っている人がいたらほっとけないっていう変わり者しかいねーのよ。
人の心配すんなら自分のこと考えろって言いたいけど、ここはそいつらの人の良さを利用させてもらおう。

「なるほど…やっぱマスターは助け合いでしょ。ってことだな。」
「んまぁそんな感じだ。」

と、これで俺のやるべきことは解決。
あとは金もらうだけだなと思ったその時だ。

「!!」

物見やぐらみたいなところからカンカンとやかましく鐘がなる。
反射的に身構える巴御前。辺りを見回す暮馬。

一体何があったんだ。
そう聞こうとしたが、その疑問はすぐに解決する。

「猪だ!!デカいの四!子分に小さいの二十以上!!」

物見やぐらにいる男の声と共に、遠くの方からでも分かるほどの巨大なモンスターがやって来ていた。

あれは…魔猪だ。
何十匹もいるがまず何よりクソでけぇ魔猪が四匹もいる!!

「女子供!老人は家の中に避難を!!男達は戦闘準備!!サーヴァントを後方から支援するんだ!!」


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