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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第10章 アルバレス帝国編
第52話 禁忌の魔法
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「お兄ちゃん…まさか、あの魔法を…」
「っ!やってみる価値はあるわね!!」
「エルフマンっ!頼んだよ!!」
ナツ、リサーナ、ルーシィ、ハッピーが口々にエルフマンへと声を掛ける。そのメンバーは、かつて、エルフマンと共に、首都クロッカスにて、雷狼竜ジンオウガと相対し、戦闘を行った者たちであった。
「しょ、正気か、お前ら!!」
「何をするつもりだ!!」
ギルダーツ、フリードが激高したように声を漏らす。瞬間、圧倒的な力の波動が、エルフマンを包み込む。その波動に、皆は魚のようにパクパクと口を動かす。
「な、なんだ…この力は…」
「ほ、本当にエルフマンなのか…だゾ!!」
リオン、ソラノが酷く驚いた様相を見せる。エルフマンは、その波動を感じ取るようにして、一気に力を拡散させる。
「はああああっっ!!!八門、遁甲!!!!第7驚門…かああーいぃ!!!!」
その瞬間、周囲に青いオーラのようなものが発生し、それは地面を割って暴風を齎す。その力を受け、魔導士たちだけでなく、バルファルクも身を震わせ、目を見開いて驚きを見せる。
「っ…!青い蒸気…いや、魔力か!?」
エルフマンを中心に発せられる青い魔力と暴風は、辺り一面に吹き抜ける。
「くっ…おいおい、マジか!!」
「なんだ、これは!!」
グレイとカグラは、自身の顔を腕で覆いながら、その暴風に耐えるようにして見せる。
「…エルフマンッ!!」
エルフマンから発せられる凄まじい暴風と力に、目を見開きつつも、ミラは困惑したように口を開く。
バルファルクは、強大になっていく青い魔力と暴風を見据えながら、ニヤッと笑みを浮かべて声を発した。
「八門遁甲…禁じられた膂力魔法の一つ…だが、死門の一つ前か…」
暴風は砂を巻き上げながら、バルファルクの元へと到達する。視界が不明瞭になったことで、バルファルクは小さく目を凝らしながらも、続けざまに言葉を発した。
「くっ…赤い魔力にならぬとは…舐められたものだっ!ッ!!」
バルファルクがそう言い終えた瞬間、目の前に、一瞬で青い魔力を纏ったエルフマンが肉薄する。と同時に、エルフマンは拳を振り下ろしてバルファルクを攻撃する。それを見たバルファルクは、全力で後方へと回避行動をとる。
エルフマンが攻撃を加え、バルファルクがそれを済んでのところで回避する。そんな様相を何度か繰り返して見せる。あのバルファルクのスピードをもってしても、全力で回避しなければ避けられないようなスピードを有するエルフマンの姿に、皆が驚いたのは言うまでもないだろう。だが、些少の冷静さを取り戻したヒノエは、そんなエルフマンに対し、アドバイスをするように言葉を言い放つ。
「っ!槍翼の伸縮に気を付けてください!!」
エルフマンはそれに対して返答はしなかったものの、バルファルクの攻撃を警戒している様
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