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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第10章 アルバレス帝国編
第51話 白魔導士
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の手で包まれたヒスイは、あまりの恥ずかしさに更に顔を赤くする。…だが、それは序章に過ぎなかった。
「ご安心ください…ヒスイ王女…。あなたを救いに来ました…」
アレンの言葉に、小さく目を見開いたヒスイであったが、それは更なる衝撃を生むこととなる。
アレンは、ネズミとなったヒスイの唇と、自身の唇が重なり合うようにして接吻して見せたのだ。
あまりに急な出来事に、キスを去れているヒスイだけでなく、傍にいたトーマたちも目を見開いて驚いていた。だが、それで事は終わらなかった。
アレンとヒスイがキスをして数秒後、ネズミとなったヒスイの身体が白く輝いたかと思うと、元の人間の姿へと戻ったのだ。
アレンがヒスイの唇から自身の唇を剥がしたとき、その時にはすでに、ヒスイは元の姿へと戻っていた。
ヒスイは自身の身体が人間の姿へと戻っているのを確認すると、ポロポロと大粒の涙を零す。そして、アレンを見つめる。
「よかった…あなたの私への好意は…本物だったんですね…」
アレンはそういって、ヒスイに優しく笑みを向けた。

ゼレフは、絶命したナツに背を向け、ゆっくりと歩みを進める。
「僕は神に近い力を得た…」
ゼレフは自身の手を見つる。それは真っ白に染め上がり、尽きることのない魔力を感じる。
「もう二度と間違えたしない…この世界を…救うッ!」
ゼレフは、フェアリーテイルの門の前で一度止まると、感情を込めるようにしてゆっくりと口を開いた。
「…ありがとう、アレン…。君のおかげで、僕は…一なる魔法に、辿り着いた!」
そうして一歩を踏みしめた瞬間、畏怖を覚える。それは禍々しくも、圧倒的な魔力を誇っていた。ゼレフは、思わず悲鳴のような呻き声を上げる。
「じっちゃんはいつも言ってた…。その門を出るときに誓え…必ず帰ってくることを…誓え!!生きることを!!」
ゼレフはゆっくりと振り返る。そこには、先ほどとは比べ物にならないほどの魔力と炎を纏ったナツの姿があった。
ナツは、圧倒的な魔力をもってゼレフに立ち向かう。そんなナツを見て、ゼレフは思わず笑みを零す。何の笑みなのか…ゼレフ自身もよくわかっていなかった。だが、不思議と負の感情はない。
ゼレフは、炎を纏ったナツの拳を、片手で受け止める。と同時に、もう片方の手で紫色を帯びた魔力を放つ。
ナツはそれを避けるようにして後退すると、咆哮を放つ。だが、ゼレフはまたも同じように片手で防ぐ。ナツはそれを見て、もう一度拳に炎を纏って攻撃を繰り出す。
ゼレフは思わず驚いて見せる。その圧倒的なスピードは、ゼレフをもってしても捉えるのがやっとといったレベルであったからだ。ゼレフはナツの拳を頬に受け、ダメージを負っていることを実感する。
「うおおおおおおおおッ!!!」
ナツは連撃とばかりにゼレフに拳を繰り出し続ける。何発かナツの拳
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