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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第10章 アルバレス帝国編
第51話 白魔導士
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ゼレフはその真実に気づき、己の無能さをあざ笑った。
…そうだ。僕は愛されていた。アレンに…そしてメイビスに…。足りなかったの僕の愛情でも、他人からの愛情でもなかった…。それを受け止め、受け入れることのできなかった自身の弱さだったのだ。
…ゼレフは感謝した。目の前にいるメイビスに、そして、傍にいないアレンに…。
ゼレフは最後の最後に、アレンの友としての愛情と、メイビスの異性としての愛情を受け入れる。
そして、メイビスからの接吻を皮切りに、ゼレフとメイビスは…2人揃ってこの世を去ることとなった。
消えゆく意識の中で、ゼレフは小さく呟いた。
「ありがとう、ナツ…。ありがとう…メイビス…。そして…」
ゼレフとメイビスは、光の粒子となって空中へと飛散していく。
「ありがとう…アレン…」
その光の粒子は、空気に紛れ込むようにして、ゆっくりと消失して見せた。
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