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レーヴァティン
第二百六十話 条約を結びその二

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「だからだ」
「帝国の学者もだな」
「これからはな」
「そっちの浮島に自由に行き来して」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「書を読んでいい」
「そうなったな」
「そして人の行き来自体がだ」
 英雄は久志に話した。
「空船か術を使ってだが」
「自由に出来るな」
「これからはな」
「そのことも大きいな」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「そのこともな」
「そうだな、じゃあこれからはな」
「俺達自身もだ」
「東西の浮島を自由に行き来してな」
 そうしてというのだ。
「やっていこうな」
「だからお前等もだ」
 久志達もとだ、英雄は話した。
「俺達の浮島に来てだ」
「そうしてだな」
「そして以後自由にだ」
「術で行き来出来る様にするか」
「移動の術は便利だが」
 瞬時に行きたい場所に行ける、そうした術である。
「一度行った場所でないとな」
「行けないからな」
「だからお前達もだ」
「ああ、そうして行き来出来る様にな」
「しておくべきだな」
「そうだ、全土とは言わないが」
 それでもというのだ。
「一部でもだ」
「行けたらそれだけで全く違う」
「だからだ」
 英雄はさらに話した。
「是非だ」
「俺達もだな」
「来てくれ」 
 東の浮島、幕府が治めているそこにというのだ。
「そうしてくれ」
「ああ、それじゃあな」
「そしてだ」
 英雄はさらに話した。
「俺達はそれぞれ何時でもだ」
「お互いの浮島を行き来出来てな」
「活動出来る様になる、そうなればだ」
「相当に大きいな」
「そうだ、だがそれぞれの政府はそのままでだ」 
 国家連合になってもというのだ。
「幕府も帝国もな」
「条約で明記してるしな」
「それぞれの政府そして軍隊に助言は出来るが」
「指揮や意思決定は出来ないな」
「俺達が共同統治者だが」
 二つの浮島のというのだ。
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