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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第10章 アルバレス帝国編
第50話 奇しき赫耀
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に、皆はまたも驚き見せる。フィオーレの全土の付加させるという信じられないほどの広範囲魔法もそうであるが、皆がバラバラに飛ばされたという話に、驚きを隠せなかったのだ。
「だが、貴様らほぼ全員がこのマグノリアに集結したのは、反作用だそうだ…ゼレフと俺をフェアリーテイルのギルドに、アレンとアクノロギアを遥か遠方に…その4つを指定したことで、お前らは一カ所に集まってしまったようだな…」
「ア…アレンが遠方じゃと…ッ!それに、ゼレフが…ゼレフが今ギルドにいるのかッ!」
マカロフは嫌な汗をダラダラと流しながら口を開いた。それが何を意味するのか、理解した他の皆も、狼狽した様子を見せる。それを察したバルファルクはニヤッと不敵な笑みを浮かべる。
「そう…ゼレフは妖精の心臓を手に入れようとしている…そして、アレンとアクノロギアは彼方遠方の地…戻ってくるのに数時間はかかる…つまり…」
バルファルクはその身を皆のいる前方の地面へと降ろし、赤く輝く槍翼を大きく広げる。その圧倒的なまでの威圧感と力に、皆は半歩引いて身構える。
「…貴様らはもう…負けたということだ…」
バルファルクはそう言葉を発すると、強大な槍翼と赤き龍弾を魔導士たちに向けて解き放った。

アイリーンは、自身の過去とエルザの出生の秘密を語った。語り終わったと同時に斬りかかってきたエルザの攻撃を軽くあしらいながら、ニヤッと口角を上げた。そんなアイリーンの様子を怪訝に思ったエルザは、アイリーンとの鍔迫り合いをしながら疑問を投げかける。
「何がおかしい…」
「ほんと、おバカさんね…今の話の中で、アレンが登場していないの、疑問に思わないの?」
エルザの問いに、アイリーンは嘲笑するかのように言葉を発した。その言葉を皮切りに、エルザはアイリーンから距離を取る。ジェラールはアイリーンとエルザが離れたことで、自身の流星魔法を浴びせるが、それすらもあしらわれ、無力化されてしまう。
「簡単なことだ…貴様とアレンには関りがない…」
「ああ、なるほど。そういう考え方もできるわね…」
アイリーンはふぅ…と軽く息を整えながら微笑を浮かべる。
「さて、私は竜の女王…人間でありながら竜へと昇華した存在…」
「…アクノロギアと同じ、ということだろう…それがなんだ」
アイリーンがゆっくりと発する言葉に、エルザは畏怖を込めて口を開いた。アイリーンの過去を聞き、些少の同情はあれど、敵であるという認識に変わりはなかった。かつて、グランディーネというウェンディの母から齎された話から、アクノロギアが元は人間であったことは聞き及んでいた。それと同じような状況に立たされたアイリーンに、エルザは先の言葉を放った。
「そう…私はもはや人間ではない…竜そのもの…さて、あなたたちはアレンが何に大切な者を奪われたのか、知っているかしら?」

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