第10章 アルバレス帝国編
第49話 緋色の絶望
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さて、アイリーンの放ったユニバースワンによって皆ランダムに飛ばされたことで、スプリガン12の一人、冬将軍の異名を持つインベルに、グレイ、リオン、ジュビアが相対する形となった。戦闘自体は苦戦を極めた。しかし、それだけではなかった。かつて冥府の門との戦闘で存在が明らかになった。ENDという最強の悪魔。その正体がなんとナツ・ドラグニルであるというのだ。最初こそ信じられない話であったが、インベルの話に徐々に耳を傾けたグレイたちはその話を受け止める。そして、3人で力を合わせたこともあり、インベルを撃破することに成功した。
グレイたちと同じように、魔道王オーガストと対峙している魔導士がいた。それは、旅を終えてマグノリアの街の近くに帰還を果たしたギルダーツと、その近くにいたカナであった。オーガストの放つ魔力と、魔法の瞬時コピーという圧倒的な力に押されていた。だが、ギルダーツがホルダー系の魔法はコピーできないという点を見抜き、カナとの協力で勝利お収めることになる。最後の力を振り絞って空中に浮き、近くの街のマグノリアごと吹き飛ばそうとしたオーガストであったが、マグノリアの街中にとある人影を見つけてそれを中断する。なぜ魔法を発動しなかったのか疑問を持ったギルダーツであったが、ともあれ街に甚大な被害が出なかったことに安堵し、カナと共にマグノリアの街へと向かった。
北方にて戦闘を行っていたミネルバやミラたちは、ラーケイド・ドラグニルというゼレフの息子を名乗るスプリガン12と共に、マグノリアの街の近く、スノードロップ村へと姿を現わす。
ラーケイドの扱う人間の3大欲求を増幅させる魔法に、手も足も出ないミラやミネルバたちであったが、ラーケイドがその魔法の適応を快楽にシフトした際、思わぬ反撃を受ける。ミネルバやミラは、圧倒的な性の快楽にもだえ苦しんでいたが、かつてアレンから授かった力を思い出し、足を踏み出す。圧倒的な快楽をもってして歩みを進めて攻撃を仕掛けてこようとするミラたちにラーケイドは酷く驚いた。ミラやミネルバたちは、そんなラーケイドに対して、「アレンの卍解による魔力の付与の方が何倍も気持ちいい!!」と言い放ち、ラーケイドを撃破するに至る。
メイビスは、カナの力を借りて、クリスタルに封印されていた自身の身体を解放してもらい、実体を取り戻していた。そんなメイビスは、ギルドの地下から酒場への扉を開く。だが、そこには誰の姿も見られず、些少の困惑を生む。
「ギルドに誰もいない…一体何が…ッ!」
メイビスは空っぽだと思われるギルド内を、ゆっくりと歩み始める。そして、そんなギルドの中に、2人の人影を見つける。だが、その2人はギルドメンバーなどではなく、この戦いにおける最高戦力ともいえる2人であった。
「ゼレフ…それに…」
「へえ、こいつがメイビス…つまるところ、妖精の
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