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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第10章 アルバレス帝国編
第48話 変異個体
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まさか…本気ではなかった…?」
ウルとウルティアは酷く狼狽した様子を見せていたが、互いに顔を見合わせると、一目散に首都クロッカスに向けて歩みを再開した。

フィオーレ北方、ここではミネルバ、スティング、ローグ、シモン、オルガを始めとした剣吠の虎とイヴ、ヒビキ、レン、ジェニーたち青い天馬に加えて、妖精の尻尾からもミラジェーン、リサーナ、エルフマン、レヴィ、ガジル、リリーソラノ、ユキノがアルバレスの軍勢と戦っていた。
この場には、スプリガン12のブラッドマンとラーケイド、それに緋色の絶望と言われるアイリーンが控えていた。
ミネルバたち他ギルドの勢力が帝国軍勢を蹴散らす中、小手調べとばかりにブラッドマンが相対する。ブラッドマンの身体から発せられる魔障粒子に驚きつつも、レヴィが立体文字によって生み出したマスクを皆に付与したことで事なきを得る。その後は卑怯な手ではあるが、圧倒的な物量でブラッドマンを責め立てる形で勝利を収める。
ブラッドマンが下されたことを知ったラーケイドであったが、自身は北方の丘から動くことなく、敵が来たら迎え撃つという姿勢を取っていた。
一方、アイリーンは、ブラッドマンやラーケイドとは違い、とある目的をもって歩みを進めていた。
アイリーンはそうして暫くたった一人で歩みを進めていると、とある男と遭遇する。その男は圧倒的な魔力を誇り、人の形を取ってはいるが、その正体は竜である。
「お初にお目にかかります…」
「うぬは…」
人の姿であるアクノロギアは、自身の正体を知りながら近づいてくる目の前の女に些少の怪訝を抱く。
「申し訳ありませんが、陛下の邪魔立てはさせませぬ」
「陛下…そうか、うぬは黒魔導士の駒か?」
アイリーンの言葉に、どこか納得した様子を見せるアクノロギアであったが、小さく笑うと、アイリーンに向け絶望的な魔力を浴びせる。
「我と戦うつもりか?」
「ええ…」
アクノロギアの魔力をその身に受けても、アイリーンは眉1つ動かさない。
「少しは楽しませてれるのかね?」
「…十分に」
アイリーンはそう言い放つと同時に、辺り一帯に魔力を拡散させる。そしてそれは、地面を、空を駆け巡る。
「ッ!これは付加術…高位付加術か!」
アイリーンは、アクノロギアの不敵な笑みに対し、小さく微笑する。不敵な笑みを浮かべたまま、アクノロギアはアイリーンの足元へと魔力を展開させる。アイリーンの足元には金色に輝く魔力が吹き荒れる。しかし、アイリーンは跳躍をもってそれを華麗にかわすと、空中を舞い、綺麗に着地する。
「ふぅ…」
「黒魔導士仕込みの魔力にしては中々だ…面白い…」
アクノロギアはアイリーンの魔力を評価し、軽く称賛を述べる。
「それはそれは…どうもありがとう」
アクノロギアの誉め言葉に、一瞬呆気にとられたアイリーンであった
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