第10章 アルバレス帝国編
第48話 変異個体
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ンより強いハンターがあと2人も…」
エルザ、カグラ、ジェラールはコウタの発言を信じられないと言った様子を見せていた。
「…そして、俺も同じくG級ハンター…アレンに加え、カリンって女と共に『妖精の翼』という名でチームを組んでいた…もちろん、カリンって女もG級ハンターだ…」
コウタの発言に、エルザ達はまたも驚愕の表情を浮かべる。
「カリン…って…」
「アレンの恋人の…」
「彼女もアレンと同じG級ハンターだったのか…」
エルザ、カグラ、ジェラールの言葉に、今度はコウタが驚きを見せる。
「おお、カリンについても聞いてたのか…って、俺のことを話してんだ、カリンのことも話してて当然か…」
コウタはヒノエとミノトのことを想いだしながら、少し呆れた様子を見せる。
「でだ…俺は序列4位…カリンは序列2位だ…アレンの中で、もっとも強い存在を具現化した…って言ってたが、俺たち3人の中で一番強いのはカリンだ…まあ、アレンの記憶から具現化したって話だから、アレンにとってカリンは強い人というより愛する人って感情の方が強かったのかな…」
エルザ達はまたも言葉を失ってしまう。アレンの愛する女は、恋人はアレンよりも上位のハンターだったのだ…。アレンの恋人だという話を聞いた当時、「アレンが救った女の一人」と考えていたエルザ達にとっては衝撃であったからだ。
「くっ…だ、だが、僕を殺せば、いや僕が意識を失うだけでも…君も消滅するんだぞっ!いくら支配を逃れているとはいえ、魔法そのものは僕のモノだ…」
ナインハルトの言葉に、エルザ達は大きく目を見開く。
「そんなこと、わかってるよ…俺はすでに死人だ…アレンやヒノエ、ミノトに会いたいって気持ちはあるが…3人の辛い記憶を呼び起こしかねないからな…」
コウタは少し悲しそうな様子で口を開いた。そして、ナインハルトの腹に刺さる太刀の柄を掴み、一気に引き抜く。強烈な痛みと出血で、ナインハルトはゆっくりと意識を手放していく。
「心配するな…殺しはしない…」
コウタの身体には、バチっと静電気のようなものが発生し、次第にその身体を消滅させるようにして薄めていく。
そして、エルザ達にゆっくりと向き直る。
「…アレンのこと…頼むぜ…」
エルザ達は消滅していくコウタへと手を伸ばし、歩み寄ったが、コウタが言葉を発し終えたと同時に消滅したため、その身を捉えることはできなかった。
首都クロッカスの上空では、アレンとバルファルクによる戦いが繰り広げられていた。
時間は少し遡り、戦いの前、ヒスイを安全なところへ移動させるため、影分身を用いて分身を作り出す。本来であれば影分身は、分身した数と同じだけ魔力を分割してしまうという欠点があるが、アレンアはこの1年の間に、虚化の制御と合わせて、影分身の精度を高めていた。そのかいもあっり、影分身体に分
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