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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第10章 アルバレス帝国編
第47話 マグノリア防衛戦
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し、バルファルク…お前、やっぱいい趣味してるわ…」
「はっ!それは皮肉と取っていいのかな?」
アレンは戦闘態勢を整えるバルファルクを見据えながら小さく呟く。
ヒスイは暫く泣きじゃくってアレンに抱き着いていたが、アレンが魔力で形成した腕でもって自身の腰を強く手繰り寄せたことで、幾ばくかの正気を取り戻す。それは愛しい男に強く抱きしめられた喜びであり、嬉しさであった。
「ア…アレン様…///」
ヒスイは王女という性質上…異性から強く抱きしめられた経験がない。故に、このアレンの行動に、酷く困惑し、赤面していた。だが、それは更なる恥ずかしさと嬉しさに変わることになる。
「…ヒスイ…俺から離れるなっ!」
アレンは、王女に向けて放つとは思えない言葉と口調でもって声を掛ける。アレンに呼び捨てで、それも命令口調で言われたヒスイは大きく目を見開く。不快感はない…。それ以上に、幸福がヒスイの心を支配する。愛する男が、アレンが、自身を王女としてではなく、一人の女として見てくれている。先の口調から、ヒスイはそんな風に思ってしまった。
「ひゃ、ひゃい…」
ヒスイはあまりの驚きと恥ずかしさ、そして嬉しさにまとも返事ができなかった。変な返事をしてしまったことに、更なる恥ずかしさを生むが、そんなことを気にしていないかのようにバルファルクを睨むアレンの顔を見て、さらに赤面する。そして、思わず思ってしまったことを言葉にしてしまった。
「ッ…一生…一生離れません…アレン様…///」

さて、マグノリアに進軍してきたアルバレス帝国軍とスプリガン12の3人を一応は撃退して見せたフェアリーテイルの魔導士は、戦闘の終結を感じ取り、各々が少しずつ安心と安堵を漏らしていた。
しかし、そんな折、ハルジオン近海に控えていたアルバレスの艦隊の軍勢。その一隻から奇妙な笑い声が巻き起こる。その笑い声を聞き、スプリガン12が一人、ディマリアが呆れた様子で口を開く。
「その気持ち悪い笑い方やめてくれるか?」
「いやー、予想以上に面白いことになってますれば…ひゃーひゃひゃひゃ!!」
ワールの本体である男は、人形とは違い、スラッとした見た目をしていた。
ワールの人形、もとい作り出した兵士が全滅したこと、そして同じスプリガン12のアジィールが倒され、ブランディッシュが囚われたことを聞き、ディマリアが面白おかしく笑いを見せていた。
「しかし、中々やるようだぜ…フェアリーテイルってのは…」
「皇帝が全軍を出撃させるほどだからな…」
ワールの言葉に、ディマリアはどこか嬉しそうに答える。
「だが…アレンがいない今…さすがにこれは防ぎきれねえだろ!!」
ワールはとある魔法を発動しようと、魔力を展開し、狙いを定める。
「バカが…港を粉々にするつもりか?まだ30kmはあるぞ」
ディマリアの制止
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