外星編 ウルトラホピスファイト partFINAL
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歩兵隊隊長、エレーヌ。今や駒門琴乃と共に新生BURKの女傑として名を馳せている、彼女達5人の新人時代と、その当時の醜態を知る劉静とクーカは、感慨深げに頷いていた。
この2人をはじめ、かつて調査隊に参加していた隊員の多くは、すでにこのような現場作業に出るべきでは無い立場に出世している。中にはイタリア支部やスペイン支部、エジプト支部の戦闘機隊を率いている隊長の姿もあった。
だが、テンペラー軍団との戦いで壊滅的な打撃受けた東京の街を前に、じっとしていられるような者達ではないのだ。ホピス星の時でもそうだったように、彼らは己が信じる為すべきことにのみ、目を向けている。
士道剣。
鶴千契。
手力握人。
多月草士郎。
木場司。
荒島真己。
叶亥治郎。
日ノ出新。
氷川雄一郎。
前田力也。
シゲタ。
リーゼロッテ。
ヴィルヘルミーナ・ユスティーナ・ヨハンナ・ルーデル。
アリア・リュージュ。
ラウラ・"クーカ"・ソウザ・サントス。
アルマ・フィオリーニ。
劉静。
ナターシャ・ジャハナム。
エリー・ナカヤマ。
彼らは皆、眩い日差しの下で毎日のように瓦礫の排除に勤しんでいた。バリケードの向こう側からその様子を眺めている通行人達は、日々汗を流している彼らに笑顔で手を振っている。
BURK内でも屈指の美男美女揃い……ということもあり、民間人の男達は女傑達の美貌とプロポーションに釘付けになり、その肉体から漂う芳醇な色香に喉を鳴らしていた。柔肌を伝う甘い汗から漂う香りに、男達は思わず鼻の下を伸ばしている。
若い女性達は男達の鋭い眼差しや逞しい二の腕に目を奪われ、その頬を伝う汗に生唾を飲み込んでいた。離れていても本能が反応してしまうほどの精強な雄のフェロモンが、鍛え抜かれた彼らの肉体から滲み出ている。
「あ、見て見て! 今日もあの人達、作業で来てるよ……! やっぱイケてるよねー、あの人達! ねぇねぇ、ちょっと一緒に写真撮ってもらおーよ!」
「やめときなよ、邪魔になるし危ないでしょ。姉さん、『映え』に命懸け過ぎ。また炎上したって知らないからね」
「えーいいじゃん減るもんじゃないしっ! あんなに男のフェロモンむんむん出しておいて、撮るのもダメだなんてもはや新種の当たり屋じゃんっ! しかもBURK隊員なんて今や超絶勝ち組のガチエリートなんだし、あわよくばワンチャン……!」
「姉さん……話聞いてた? 命張って地球を守ってくれた人達に対して失礼でしょ、早く学校行くよホラッ」
「しょ、しょんなぁ〜……私の目の保養がぁあ〜……!」
黄色い声を上げながら、日ノ出達に携帯のカメラを向けようとする薄着の女子大生と、そんな姉を嗜めている怜悧な女子高生。
|どちらも《・・・
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