外星編 ウルトラホピスファイト partFINAL
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――かくして、死の惑星ホピスを戦場とする激闘は幕を下ろし。弘原海率いるBURK惑星調査隊は、1人の犠牲者も出すことなく地球への帰還を果たしたのだった。
だが、現地のホピス星人がすでに絶滅していたことや、キングジョーの残骸がミラリウムウェーブによって消失したこともあって、地球人側が得られた情報はごく僅かであり。そこから推測される内容も「不明瞭な点が多く、民衆の不安を悪戯に煽るだけ」と判断されたため、調査結果が正式に報道されることはなかった。
ウルトラマンと一体化していた士道達も「分離」の際に記憶を消去されていたため戦闘内容を全く覚えておらず、記録上は「洞窟の崩落を受けてのショックによる部分的な記憶喪失」となっている。
惑星ホピスの滅亡も、キングジョーとの死闘も公にされないまま。惑星調査隊は人知れず、その役目を終える形となったのである。
そして――この調査隊に参加していた全隊員は解散後、各々の原隊に復帰。それから約数年間に渡り、世界中で活発化し始めた怪獣災害に立ち向かって行くことになる。
ウルトラアキレス、暁嵐真。ウルトラマンザイン、椎名雄介。ウルトラマンエナジー、覇道尊。ウルトラマンアーク、八月朔日要。そしてウルトラマンジェム、荒石磨貴。
彼ら5人が紡ぐ、輝かしい英雄譚の影には常に――元調査隊メンバー達の勇姿があったのだ。
時にはBURKガンを手に地上から怪獣を銃撃し、またある時は戦闘機のパイロットとして、上空から怪獣を攻撃する。そんな「名も無きBURK隊員」の1人として、彼らはウルトラマン達の戦いを支え続けたのである。
リーゼロッテをはじめとするBURKセイバー隊の女傑達も、後に弘原海や琴乃が搭乗することになる次期主力戦闘機「BURKクルセイダー」の開発計画に参加。同機のテストパイロットを務め、怪獣達との戦いに大きく貢献していた。
彼女達が築き上げた運用データはそれだけに終わらず、後に開発されていく様々な新型航空機に活かされて行くことになる。ドイツ支部、フランス支部、エジプト支部、スペイン支部、イタリア支部、中国支部、アメリカ支部、そして日本支部の戦闘機は特に、彼女達が齎したデータによって飛躍的な発展を遂げていた。
そして、ホピス星の戦いから5年半後に起きたテンペラー軍団との最終決戦を制し、この地球が真の平和を掴み取った日まで。彼らはどれほど傷付こうとも、誰1人として戦死することなく、「終戦」まで生き残って見せたのだ。
部下達の生還を何よりも願っていた弘原海の精神が、彼らにただならぬ「生への執着」を齎していたのである。
どれほど苛烈な戦火の中に立たされようと、彼らは弘原海の言葉を
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