外星編 ウルトラホピスファイト part7
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ドイツの名家出身であり、史上最年少でBURKセイバーの正規パイロットとして認められた才媛。そんなリーゼロッテにとって、今回の調査任務は家名に相応しい出世を果たすための大事な「足掛かり」でもあった。
それだけに、失敗は許されない。自分自身は当然として、部下達も精強であらねばならない。普段の高飛車で傲慢な振る舞いは、そんな重圧の裏返しでもあった。
しかしシゲタが言っていたように、彼女も所詮は「優秀なだけの子供」に過ぎなかったのである。部下の女性パイロット達は皆、リーゼロッテの高慢さが不安の現れであることなど、出会った頃から分かり切っていたのだ。
そんな彼女を隊長として立てつつも、年長者として支え、導いて行く。それが世界各地から選抜されたエリートである、BURKセイバー隊の女性陣が共有していた優先事項の一つであった。
――そして、ホピス星に発つ前日の早朝。BURKスコーピオンの発射を翌日に控えた、地上の宇宙基地にて。リーゼロッテ達BURKセイバー隊の面々は、基地に配備されている自分達の乗機を横目に見遣りながら、飛行場でのランニングに励んでいた。
「はぁ、はぁっ、んはぁっ……!」
安産型の巨尻や豊穣な乳房をばるんばるんと弾ませ、レオタード姿の美女達が飛行場を駆け抜けて行く。その艶やかな髪を靡かせ、蠱惑的な唇から甘い吐息を吐き出す彼女達の柔肌からは、芳醇な汗の香りが漂っていた。この基地に勤務している男性隊員達は、女傑達の美貌と芳香に鼻の下を伸ばし、厭らしい笑みを溢している。
「おい見ろよ、BURKセイバー隊の女達だ……! 今度の惑星調査に同行するっていう……!」
「おぉっ……! あの乳の張り、あのケツの食い込み、腰つき……! 太股の肉付きも、ぷるっとしてる唇もたまんねぇ……! 俺、あいつらの匂いだけでどうにかなっちまいそうだぜぇ……!」
「ち、ちくしょう……! あの駒門琴乃やシャーロット博士も一緒に行くって話だし、BURKスコーピオンに乗れるエリート野郎共は良いご身分だよなぁ……! 俺もあんな美女軍団に守ってもらいてぇぜ……!」
雄の本能を強烈に刺激する彼女達の色香は、基地内ですれ違う男性隊員達の下卑た視線を常に集めている。琴乃やシャーロットの爆乳にも思いを馳せている男達は、弘原海を始めとする男性乗組員達への嫉妬心を燃え上がらせていた。
だが、当の本人達はその一切を意に介さず、眼前のランニングルートに意識を向けていた。下賤な欲望を隠せもしないケダモノなど、視界に入れるだけ気力と体力の無駄遣いだと、彼女達はすでに学習しているのである。
(……ふん)
美女、あるいは美少女揃いのBURKセイバー隊。彼女達が基地内外で声掛けに遭遇したケースは枚挙にいとまがなく、強引に
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