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リュカ伝の外伝
やっぱり僕は歌が好き 第六楽章「上司の陰口は結束の為のマストアイテム」
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のセコさ」
ラッセン君も言うわねぇ。

「あ、これ彼女から聞いた話なんですけど……まだ見習いの宮廷シェフの才能を見出した陛下は、陛下自らが編み出した料理を伝授して早々に城下へ出店させたそうです。その際にかかる初期費用等は20万(ゴールド)らしいんですけど、それも“無担保・無利子・無期限”で融資したって話ですよ……凄くないですか? どっかの宰相閣下は150(ゴールド)ですら出し渋ったのに!」

「流石陛下よねぇ〜? ってかアンタの彼女は何でそんな事に詳しいのよ!?」
「俺の彼女、魔技高校(魔法機械技術高等学校)に繰り上げ入学したラインハットからの留学生で、メチャクチャ若いのに既に学内の成績はトップを維持してる絶世の美女なんです!」

「あ、もしかしてリューナちゃんの事かしら?」
「あらピエの知り合いなの?」
ラッセンの彼女自慢に口を出してきたピエ……あのまま惚気に突入したら、紅茶をぶっかけてたかもしれないわ。

アイリ(アイリーン)にも以前話したでしょ。陛下から依頼があって音響装置の開発に協力した件」
「あぁ……何か言ってたわね。陛下の偉業にしか興味ないから、その他の事は忘れてたわよ」
「でも一目でも見たら忘れられないですよ、彼女美人過ぎるから(笑)」

「でもでもぉ〜……私の仕入れた噂じゃぁ〜……あの()、アンタの他にも彼氏が居るわよ! しかもぉ〜……外務省の官僚だって。更に貴族様」
うそ、マジ!? 二股かけられてるの、コイツ(大笑) 相手のスペックから言えば、どう考えてもキープされてるじゃんコイツ。

「知ってるよ。それを承知で俺は彼氏の一人になったんだから」
「し、知ってんのかよ! 何なんだよソレ!?」
はぁ? 信じらんない……何そのイカれた関係?

「結構前までは大分大勢彼氏が居たけど、今では俺とその官僚貴族様の二人だけ。えっと確か……グランバニア王国領では無いけど、独立貴族の伯爵様でクラウスター伯爵家の嫡男。名前は『ジージョ・クラウスター』さんだったはず」
「く、詳しいわね……私の情報網(噂話)よりも詳しいって何なの? ライバルだから調べ上げたのかしら?」

「いや、リューナに紹介された。何でも彼は幼い時に魔物に攫われて数年間奴隷として生きてたらしい。そんな絶望的な時に、陛下とティミー殿下がマスタードラゴン様を従えて助けに来てくれたそうです。グランバニア王家……特に、陛下とティミー殿下には心酔していて少しでも尽力できるようにと、凄く真面目に頑張ってる人ですね。優しくって良い人で、彼にだったらリューナを取られても諦めがつく人ですね」

「お前何なんだよ先刻(さっき)から!? 好きな女が他の男に寝取られても大丈夫って、訳分かんねーぞコラ!」
「落ち着けよエウカリス! 寝取る
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