暁 〜小説投稿サイト〜
フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第10章 アルバレス帝国編
第46話 真相
[5/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
させてやるぞっ!返り討ちにしてやるわい!!」
マカロフの言葉に、酒場は先ほど以上の活気を生む。それぞれがやる気に満ち溢れる言葉を放っていたが、マカロフは再度杖を床に突き、酒場に静寂を作り出す。
「戦いの前に…皆に話しておかねばならぬことがある…ルーメンイストワール。正式名称『妖精の心臓』のこと、そして三天黒龍…アレンについてじゃ…」
その言葉に、酒場にいるものは全員真剣な表情を見せるが、壇上に現れた少女によって些少の驚きに変わる。
「妖精の心臓については、私から話しましょう…5代目…いえ、8代目…」
「初代…ッ!」
「(目の前の初代は…幽体…なのか?…それとも…)」
ゆっくりと足取りを止めたメイビスに、マカロフは目を見開いて驚く。妖精の心臓そのものを見ていたエルザは、目を細めて考え込む。だが、それに乗っかる形で話に割り込んでくる者がいた。
「なら、三天黒龍は…俺のことは俺から話すぜ…マスター」
その声は、酒場の2階部分から聞こえた。酒場にいるもの全員が聞き覚えがある声であった。皆は目を見開きながらその方向へと視線を向ける。そして、喜びに似た表情と声を上げる。
「アレンッ!!」
いち早く気づいたエルザが歓喜に満ちた声を上げた。その声を聴き、アレンは気さくな様子で右手を上げて見せる。
「無事だったか…」
「ふっ…」
「まったく、心配ばかりかけて…」
グレイ、カグラ、ウルティアも安心した様子を見せる。アレンは酒場にいるもの全員に視線を送った後、メイビスへと視線を移す。
「とりあえず、先を譲るぜ…初代…」
その言葉を聞き、メイビスはアレン登場にとって驚きを見せていた目をゆっくりと閉じ、小さく口を開いた。
「皆さん…妖精の心臓は、我がギルドの最高機密として扱ってきました…。それは、世界に知られてはならない秘密が隠されているからです…」
メイビスがゆっくりと発した言葉を皆は固唾をのんで聞き入っていた。
「ですが、ゼレフがこれを狙う理由も、皆さんは知っておかねばなりません…。そして、私の罪も…」
「初代…」
メイビスの低く発した言葉に、マカロフは些少の不安をもって小さく口を開いた。
「よいのです…全てを語る時が来たということです…」
メイビスはマカロフの言葉に答え、ゆっくりと目を閉じる。そして、はるか昔の記憶辿るかの如く、ゆっくりと語り始めた。
「これは…呪われた少年と、呪われた少女の物語…2人が求めた、一なる魔法の物語…」
メイビスが語り始めた話に、フェアリーテイルの皆は息を殺すようにして、それを聞くに及んだ。

メイビスから語られた話は驚愕の一言であった。
ゼレフとは100年前からの知り合いであったこと。ゼレフとメイビスはマグノリアの西の森でであったこと。ゼレフはアンクセラムという呪いにかかり、意図せず周りの命
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ