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TALES OF ULTRAMAN ティガ&トリガー ウルトラの星202X
TALES OF ULTRAMAN ティガ&トリガー ウルトラの星202X
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うと、この町に住む人々に失礼極まりないのでそれを口に出すのは控えた。
「君が元いた場所は西暦何年だった?」
いや、西暦で通じるのかな?とダイゴが苦笑いしながら聞いてくるのを見て、ケンゴは少し肩の力を落とした。何だか、少し自分に似ているような気がした。
「西暦、202―」
ケンゴがそう口走ると、女性の方は驚いたように息を呑んだ。
「君、本当に未来からやってきたの?」
「いや、その、どうなんでしょう?」
ケンゴは自分を探るように見つめる二人の隊員の顔を交互に見た。
「とにかく、一緒に来てくれるかな」
ダイゴに促すように言われて、ケンゴはおずおずとうなずく他なかった。
「あの青年から預かった持ち物、一通り調べては見たんですがね」
ホリイ隊員が司令室の中をせかせかと歩き回りながら、先ほどダイゴとレナが保護した青年の持ち物について分析の結果を隊員たちに説明しているところだった。恰幅がいい割にはいつもきびきびと動き回って忙し気にしているのが彼だった。彼は発明・解析においてGUTSの脳ともいうべき存在であるから仕方がない。
動き回っているのに本人はスーツがまたきつくなったとこぼしているが、毎日昼食に特大のお好み焼きをたいらげているのだから無理もない。そんなことを思いながらダイゴはホリイが慌ただしく動く様子を眺めていた。
「なんといいますか、ダイゴやレナの話した通り未来からやってきたとするにはおかしな点があるんですわ」
「どういうこと?」
すぐさま訊き返したのは司令室のテーブルについてホリイの説明に耳を傾けていた女性、彼女こそがGUTS隊長イルマ・メグミだった。
「彼の持ち物の機械――通信器具や銃の装備。ある部分は確かにこの時代から考えるとオーバーテクノロジーなのに、ある部分はローテクノロジー、つまり古い。それが一つの機械をとってもちぐはぐなんです」
「そりゃ未来人の趣味なんじゃねえか」
からかうような声を上げたのは通信デスクで当直をしながら話を聞いていたGUTSのエースパイロット、シンジョウ隊員だった。それから、その隣でGUTS最年少の隊員であるヤズミが若者らしくおどけてホリイに言った。
「僕の友達にもいますよ。前世紀のレコードとか集め出す奴」
あほ、とホリイは二人の言葉を一蹴した。
「そういうこととちゃうねん」
そう言うと、ホリイはイルマに向き直った。
「まだ確実な結果として言えることではありませんが、ワイにはどうしてもあの青年が我々が生きているこの時代とつながった場所からやってきたとは思われへん」
「すると、あの青年はどこから来たのか」
ムナカタ副隊長が低くつぶやく声が響いた。少し間をおいてホリイはためらいがちに続けた。
「まだ、仮説ですが、ひょっとすると彼は我々とはまったく別の歴史から来た
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