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TALES OF ULTRAMAN ティガ&トリガー ウルトラの星202X
TALES OF ULTRAMAN ティガ&トリガー ウルトラの星202X
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ると、突然でアラートが鳴り、音声通信が入ってきた。
「ニュージーランド沖合で通常と異なる海底地震を感知。今のところ、怪獣に関連した現象かは不明。TPC調査隊が向かっています」
「了解。何かあればすぐに知らせてください」
ダイゴがすぐさま返答すると、了解、と相手が答えて通信は終了した。
「怪獣の影響かな?」
横で通信を聞いていたレナが心配そうに呟く。ダイゴはなるべく表情を和らげながらレナを安心させようとした。
「まだ単なる自然現象かもしれない。調査隊の返事を待とう」
そう答えた時、ダイゴの頭になだれ込むようなイメージが映し出された。
古代に栄えた荘厳な都市群、それらを焼きつくす炎、数か月前に目撃した超古代植物ギジェラの姿もあった。いくつものギジェラが巨大に成長し、都市を、人の心を食いつくす。それから、海底で息づく大いなる闇。その赤い目が開かれた時、甲高い咆哮が響き、世界はまた滅びの運命を辿る――。
「ダイゴ?」
レナに声をかけられてダイゴは我に帰った。大丈夫?と声をかけられてダイゴは笑顔を繕いながらうなずいて見せた。
「大丈夫、ちょっと疲れてるだけ」
ダイゴはそう言ってディスプレイに映し出された別の世界のウルトラマンの姿に目を戻した。今彼もまだ、どこかで戦っているのかもしれない。ひょっとするといつ終わるかもしれぬ戦いを、途方もない巨大な闇との戦いを。ならば僕も――。
「今、僕にできることを」
ダイゴは声に出さずとも強く思った。今、出来ること、人として出来ることを。何故なら僕は、人であり、光なのだから。
完
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