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TALES OF ULTRAMAN ティガ&トリガー ウルトラの星202X
TALES OF ULTRAMAN ティガ&トリガー ウルトラの星202X
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ケンゴがその名を口にする前にチャリジャの憤怒の声が響いた。
「また会ったな、ウルトラマン。ここであったが百年目」
そう言うと、ステッキをデザストロに向けながら命令した。
「やれ、デザストロ」
再びデザストロが口から怪光線を放つ。危ない、とトリガーは思わずウルトラマンの方へ手を伸ばしかけたが、当のウルトラマンは光線を避けようともせず、むしろ胸部で光線を受け止めた。デザストロの方でも光線を撃ち続けるものの、やがては根負けした様子だった。光線の勢いが弱まったところで、ウルトラマンは光線を手で払うように弾き飛ばしてしまう。これにはトリガーもチャリジャも驚きを禁じ得なかった。
「何?」
チャリジャが悔し気に声を漏らす。その時、ウルトラマンが背後のトリガーを肩越しに振り向いて小さくうなずいてみせた。今だ、という合図だろう。すかさずトリガーはウルトラマンの傍らに進み出ると、ゼペリオン光線の構えをとった。トリガーが光線を放つ横でウルトラマンも腕を十字に組み、鋭い刃のような光線を放つ。
二つの光線は狂いなくデザストロをとらえた。光線が命中すると、デザストロは爆発を起こし、そのあとでその体は光の粒子となって散っていくのが見えた。その粒子が散っていくさまを切なげに眺めながらチャリジャは悲痛な声を漏らす。
「ああ、私のかわいいデザストロ」
そして、並び立つトリガーとウルトラマンに向き直ると、威嚇するようにステッキを向けながらこう告げた。
「ウルトラマン、私はこれではあきらめない。またいつの日か相まみえようぞ。それから」
チャリジャは今度、トリガーにステッキを向ける。
「ウルトラマントリガー、貴様の名前も覚えておくことにしよう」
ではまた会おうぞ、と言って、またポンッと音のあとでチャリジャは姿を消した。
そのあとにはまた静寂が戻った。空は少しばかり赤みがかって日が傾いている。遠くの方では空が群青の帳を広げようとしていた。
ウルトラマンはトリガーの方へ向き直ると、静かにうなずいてみせた。その顔はやはりウルトラマン特有の硬質な顔をしていて決して表情が見えるわけではない。けれどもケンゴはその顔に深い優しさと誇りを感じていた。
もっと色々なことを聞いてみたい。ウルトラマンとして、どのように皆を守ってきたのか。その深い優しさをどのようにして戦いの中で保ってきたのか。
しかし、ウルトラマンの体はみるみる内に再び赤い球の姿へと変わり、また空へと飛び立ってしまった。きっと飛び立ったその先で、また別の宇宙を、星を、命を、ひょっとしたら別のウルトラマンを救いにいくのかもしれない。
「ありがとう、ウルトラマン」
ケンゴは意識の中でつぶやいた。夕暮れの空の一点、瞬く星が見えた気がした。それはまるでケンゴの言葉に答えるかのようにも見えた。
「
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