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TALES OF ULTRAMAN  ティガ&トリガー ウルトラの星202X
TALES OF ULTRAMAN  ティガ&トリガー ウルトラの星202X
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響いた。
「お嬢さん、このチャリジャをあなどってはいけない。シルバゴンの弱点である目は君たちが来るまでにもう改良済みなのだよ」
 いやあ、大変だった、とチャリジャが小声でこぼすのには誰も気が付かなかった様子だった。
 デラムから降りたシンジョウがこの野郎、と罵りながら手に持ったDUNKショットで浮遊するチャリジャを狙った。銃撃は命中したかと思いきや、チャリジャは手に持っていた奇怪なステッキでなんてことはないかのように攻撃を弾き飛ばした。
「さあ、お遊びはここまでだ。シルバゴン、ゴルドラス。出発の時だ」
 そう言って、チャリジャがステッキで宙を着くと、ケンゴがこの世界にやってくる時に目にしたのと同じような空間の歪みが現れた。それからゴルドラスとシルバゴン、それぞれの角が稲光を帯びると、怪獣たちはそのまま角から光線を放った。光線を受けた歪みは広がり、怪獣たちがゆうゆうと通り抜けられるまでに大きくなっていた。
「では、ウルトラマン諸君、GUTS隊員諸君、さらばだ」
 チャリジャは演技がかったお辞儀をしてみせると、彼はくるりと背を向けて空間の歪みの中へと姿を消していった。怪獣たちもそれに続いていこうとするのを目にして、ムナカタは声をあげた。
「まずい、逃げられる」
 ティガとトリガーが顔を見合わせ、小さくうなずきあった。二人の巨人はゴルドラスとシルバゴンの尾をそれぞれ掴み、何とか空間の歪みから引き戻そうとする。しかし、この怪獣たちは揃って剛力であったためにむしろ、巨人たちは怪獣たちに引きずられていく。
「ホリイ、怪獣をミサイルで打て。レナ、シンジョウ、お前たちも地上からウルトラマンを援護しろ」
 了解、と口々に応答すると、ガッツウィングはビームを放ちゴルドラスの角を狙った。同時にデラムの上部に設置されたデグナー砲がシルバゴンの角を狙う。
「やったか?」
 ムナカタの目には攻撃は確かに命中して見えた。が、怪獣たちの進行は止まる気配がない。
 巨人たちは一瞬のうちに姿を変え、両者とも赤い姿に変わった。
「やっぱりな、あのウルトラマンも姿を変えられるんや」
 ホリイが声を漏らした。
 しかし、すでに怪獣たちの体はほとんどが空間の歪みの中に入り込んでおり、二人のウルトラマンもとうとう引きずり込まれかけていた。
「あのままじゃ、ウルトラマンが引きづりこまれちゃう」
 助手席で半ば悲鳴のような声をあげるレナに、運転席からシンジョウがわかってる、と歯を食いしばりながら返す。
「デグナー砲、発射」
 すぐさまデラムの上部からビームが連射されるも怪獣は意にも介さない様子だった。そしてとうとう、ウルトラマンティガとウルトラマントリガーを飲む込むと同時に、空間の歪みはふっと消えてしまった。
「ウルトラマンが消えちゃった」
 隊員たちの耳に、通
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