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TALES OF ULTRAMAN  ティガ&トリガー ウルトラの星202X
TALES OF ULTRAMAN  ティガ&トリガー ウルトラの星202X
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び立っていった。

「よりにもよって団体さんでお揃いとはなあ」
 コクピットの後方席でホリイがカメラが映し出すシルバゴンとゴルドラスを目にすると思わずこぼした。しかし前方席のムナカタは平静さを崩さずホリイに指示を出す。
「都市部に近付ける訳にはいかない。怪獣たちを威嚇して後退させる」
 了解、とホリイが答えると同時にガッツウィングの機体はゴルドラスに接近しようとした。その時、ムナカタがまずい、と口走り機体を逸らせた。すぐそばにシルバゴンの爪がせまっており、機体は間一髪でその攻撃を避けた。
「そうや、こいつは動いているものに反応するんやった」
「かといって機体を動かさなければ今度はゴルドラスが来るぞ」
 その時、並び立つ怪獣のあたりに何かが浮かんでいるのをホリイは見つけた。
「リーダー、前方です。怪獣の間に何かがいます」
 何?とムナカタが前方に目を向けると同時に怪獣たちの間を浮遊するその何かが声を発した。物理的にガッツウィングのコクピットまで声が届くとは到底思えない。ホリイはすぐにそれがテレパシーの一種だと踏んだ。
「GUTSの諸君、お目にかかれて嬉しい。私のことはきっとダイゴ隊員から聞いていることお見受けした」
 怪人がそう言うと、ムナカタはすぐに合点が言った。
「あいつがチャリジャか」
「もう少し相手をしたいとこだが、私も忙しい。というわけでこれにて」
 怪人はそう言うと、持っていた奇怪な形のステッキをガッツウィングの方へと向けて怪獣たちに命令を発した。
「やれ、ゴルドラス、シルバゴン」
 二体の怪獣が一斉に身構えた。ゴルドラスの角が稲光を帯び、シルバゴンは尻尾を鞭
のようにたゆたせて今にも攻撃をしかけようとしている。両者からの攻撃ではよけきれない、とムナカタとホリイが諦めかけた時に、前方を眩い光が包んだ。その光が見慣れたものだったので、ホリイはほっとした様子でその名を口にした。
「ティガ」
 しかし、光がすこしずつ弱まって実体が見えてくると、ムナカタが驚愕の声色でつぶやいた。
「――ティガが二人?」
 怪獣たちの前に立ちはだかる二体の巨人は確かに似た姿をしていた。銀色の体に赤と紫のストライプ、それに金と銀のプロテクター。しかし顔立ちや模様に微妙な差異がある。ガッツウィングが回り込んで二人の巨人を横からカメラでとらえた。通信を通じてその姿目にした司令室のイルマは呟いた。
「――もう一人の光の巨人?」
 ホリイはティガともう一人の巨人を目にすると思わず声を上げた。
「リーダー、あの青年のカプセルに描かれていた巨人ですよ」
 立ちはだかる二体の巨人を目にして、チャリジャは空中で地団太を踏むような仕草をした。
「またお前か、ウルトラマンティガ。――それにはお前は察するにウルトラマントリガーだな」
 チャ
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