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TALES OF ULTRAMAN  ティガ&トリガー ウルトラの星202X
TALES OF ULTRAMAN  ティガ&トリガー ウルトラの星202X
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ったりして。あ、二人とも別の宇宙から来た違う星のウルトラマンなんですけど」
 ちょっと情報量が多いかな、と苦笑いするダイゴに今度はケンゴが訊き返した。
「ダイゴさんは他のウルトラマンに会ったことがないんですか?」
 そう訊かれると、ダイゴはついこの間チャリジャを追ってタイムスリップした時のことを思い出した。竜が森湖でチャリジャの使役する怪獣と戦って窮地に陥った時、颯爽と現れたあの銀色の巨人――。
「一度だけね、この間僕も助けてもらったことがあるんだ。チャリジャを追って過去の世界に飛ばされた時」
 確か、あの時チャリジャは彼を「ウルトラマン」とだけ呼んでいた。
「ウルトラマン?」
 それを聞いてケンゴが呟いた。ダイゴがうなずく。
「赤い球が現れてね、それが強く光ったと思うと、銀色の巨人が出てきたんだよ」
 それを聞いてケンゴはへえ、すごいなあ、と声を漏らした。
「ウルトラマンかあ。会ってみたいなあ」
 不意にダイゴの腰元のPDI(小型端末)が鳴った。ケンゴは横からその様子を眺めていた。端末を開くと、随分と画面がちっちゃいんだなあ、などと思ったりもしたが何も言わずに置いた。ディスプレイを開くと、ビデオ通信でイルマ隊長からの連絡が来たところだった。
「メトロポリス郊外の山林地帯で怪獣の目撃情報。おそらく、以前確認されたシルバゴンとゴルドラスが出現した模様。今、リーダーとホリイ隊員がウィング2号で偵察に向かっているわ。それから付近でチャリジャとみられる怪人も目撃されたから、こちらはレナ隊員とシンジョウ隊員が追っているわ」
「わかりました、僕も1号で出ます」
「いいえ、あなたは引続き、先ほどの若者から話を聞いていて頂戴。現場で何かあったら伝えるわ」
 通信はそこで終わった。
「怪獣が、チャリジャが出たんですね」
 ケンゴがそう訊くと、ダイゴはうん、と答えた。
「行きましょう、ダイゴさん。奴らはきっと何かをたくらんでいる」
 ケンゴに言われて、ダイゴもうなずいた。
「こっちに」
 そう言ってダイゴはケンゴをテラスから離れて建物の陰になっている一画まで先導した。ここまで来れば大丈夫だろう。二人は互いに顔を見合わせてうなずきあった。
 ケンゴがカプセルのスイッチを押すと共に、ダイゴは懐からスパークレンスを取りだし、突き出す。横でケンゴがカプセルを持っていた銃に装填し、銃身を展開させる音と共にケンゴが力強い声で口にするのが聞こえた。
「未来をつなぐ、希望の光」
 ケンゴがスパークレンスを持っていた手を十字に構えたところで、ダイゴも同じく両の手を十字に構える。そして二人は同時にスパークレンスを掲げた。
「――ウルトラマントリガー」
「――ウルトラマンティガ」
 テラスにいた人々が気が付かぬ間に、二つの光がダイブハンガーから飛
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