第三章
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「心から」
「私は横浜生まれだからね」
「横浜ファンなんですね」
「そうよ、お互いクライマックス進出頑張りましょうね」
「そうしましょう」
千佳は店員に笑顔で応えた。
「そしてその時に」
「雌雄を決してですね」
「ヤクルトにも勝ちましょう」
「わかりました」
二人は笑顔で話した、そしてだった。
千佳は友人達と共に部屋に入ってそこで歌った、千佳はいつも通り最初は広島東洋カープの応援歌を歌った。
この日千佳は何だかんだで歌を楽しんだ、だが。
暫く経ってだ、千佳はそのカラオケボックスの話を聞いたが。
「ヤクルトに三連敗したから?」
「それも本拠地でね」
友人は千佳にスマートフォンで話した。
「これが現実って言ってるみたいよ」
「あの店員さんは」
「横浜の試合のスコアボードはあっても」
それでもというのだ。
「お花やお写真はね」
「カウンターから消えたのね」
「それで普通のテンションみたいよ」
「前行った時は明るかったけれど」
「そうなったみたいよ」
「そうなのね、やっぱり今年はヤクルトね」
千佳は考える顔になって述べた。
「優勝は」
「やっぱりそうなる?」
「村上さんがいるし」
主砲である彼がというのだ。
「それで他の選手も揃ってるし」
「ストッパーのマクガフさんとか」
「だからね」
それでというのだ。
「ヤクルトよ、もうあの三連勝でほぼ決まりでしょ」
「横浜三タテで」
「ええ、だからカープとしてはね」
「三位目指すのね」
「それしかないわ」
こう言うのだった。
「今シーズンは」
「そうなのね」
「ええ、しかしね」
千佳は少し溜息を出してからこうも言った。
「横浜が急になるなんてね」
「思わなかったのね」
「ええ、予想外よ」
こう言うのだった。
「野球って何が起こるかわからないわね」
「それはそうね、相手チームがそうなることもね」
「あるでしょ、そのヤクルトも最下位からの優勝だし」
去年のことも話した。
「本当に野球はね」
「何があるかわからないものね」
「カープにもいい意味でそうしたことがあって欲しいわ」
千佳は最後は本音も出した、そしてだった。
友人との話を終えた、その後は塾の予習をしたがそれが一段落して家のリビングに出ると兄の寿がいてだった。
冷蔵庫にあったカルピスソーダを飲みつつ千佳を見ると言ってきた。
「三位は貰うからな」
「何言ってるの、三位になるのはこっちよ」
千佳は兄に真顔で返した。
「カープに決まってるでしょ」
「これから勝ちまくって二位になるから」
「えっ、二位って」
千佳は兄のその言葉に驚いて返した、見ればテレビでは昨日の中日との試合のことが言われている。
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