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英雄伝説〜西風の絶剣〜
第74話 帝国からの増援
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「……まああんた達ならいいか。実は今ギルドと帝国政府でバチバチになっててね、最悪エレボニア帝国から遊撃士ギルドが撤廃する可能性もあるの」
「なんだって!?」


 サラの言葉に全員が驚いた。なにせ遊撃士ギルドが帝国から無くなるという話だ、驚かない方がおかしいよ。


「今回の襲撃事件で民間人にも被害が出たの。幸い死者は出なかったんだけど怪我をしたり家を壊されたり……勿論これはあたし達の落ち度よ、非難されるのは当然だわ。でも鉄血宰相が率いる派閥が強く遊撃士協会を非難し始めたの、民間人を守れずあろうことか民が苦しむ原因となった組織など信用できないってね……」
「そんな、おかしいわよ!サラさん達だって頑張ったんでしょ!?なんでそんな……」
「エステルちゃん、ありがとうね。でもあたしは肝心な時にいなかったし彼らの主張も間違っていないわ。ただ今まで何も言ってこなかった政府がいきなり遊撃士協会を非難し始めたのが謎なのよね」


 エステルはサラを慰めるが、サラはエステルにお礼を言う。そしていきなり帝国政府が遊撃士協会を非難し始めたことに疑問を感じてると話す。


「遊撃士協会は国の事に関わることはできないけど、エレボニア帝国は色々きな臭い部分もあるからね。前から遊撃士を煩わしく思っていたのかもしれない」
「それで今回の事件を利用して追い出しちゃおうって思ったって事?」
「そこまでは分からないけど……因みにサラ姉、本当に帝国から全部の遊撃士ギルドが撤廃されるの?」
「今はまだ分からないけどこのままだとヘイムダルにはいられなくなるわね」
「そうなったら地方くらいしか残せないかもしれないな」


 帝国の貴族は猟兵を雇う事も多くそれで遊撃士とトラブルを起こす事も結構あった。だから貴族たちからすれば遊撃士は邪魔だと思うのかもしれない。


「でも非難をしてるのはギリアス・オズボーンの率いる組織なんだよね?あの人って遊撃士ギルドにも支援してたと思うんだけど……」
「だからあたし達も困惑してるのよ。前は友好的だったギリアス・オズボーンが急に手のひらを返して遊撃士を非難し始めたんだから」


 貴族たちが遊撃士を非難するならわかるけど、ギリアスは民に寄り添っている革新派の人間だ。遊撃士も同じく民に寄り添う組織だから革新派とは上手くやってると思ってたんだけど、どうして急に非難し始めたんだろう?


「本当にショックだわ、あんな渋いオジ様そうそうにいないのに……今回の件で幻滅しちゃったわ」
「相変わらず年上の男性を狙ってるのか?流石に節操が無さすぎる気がするんだけど……」
「うるさいわね!もう鉄血宰氏なんてなんとも思ってないわよ!それよりもカシウスさんよ、カシウスさん!少し話したけどとっても魅力的なお方だったわ!あ
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