第一章
[2]次話
元カレの今
北川未来は今妊娠八ヶ月だ、その為今かなり辛い思いをしている。それで夫の敦哉に家でこんなことを言った。
「早く楽になりたいわ」
「出産してかな」
「ええ、十ヶ月になってね」
その丸く大きくなった腹を摩りつつ話した、顔は純和風な所謂おかめ顔だ。黒い髪の毛は黒く長く奇麗だ。
「早くよ」
「そう言うけれどね」
夫はその未来に言った、優しい感じの四角い顔で色黒で目は小さい。にこにこしている顔立ちで癖のある黒髪を短めにしている。背は一七六程で妻より十六センチは高い。仕事は地元の養鶏で肉だけでなく卵や羽毛も売っている。未来が就職した地元の企業の社長の息子で通っていた中学校の四つ上の先輩でもある。
「予定はね」
「十ヶ月だし」
「それまでだよ」
「我慢するしかないわね」
「残念だけれどね」
「そうよね、わかってるし」
自分でもとだ、未来は答えた。
「それじゃあね」
「うん、今はね」
「この状況に耐えるわ」
「僕男だからわからないけれど」
妻にこのことは申し訳ない顔で語った。
「苦しくても我慢するしかね」
「今はないわね」
「そうだよ」
「やっぱりそうよね」
未来も結局納得した、それでだった。
お腹の中にある二人の間の子供男の子と言われたその子を大事にしつつだった。
日々を過ごしていた、その中で。
ある日夫と共に買いものに出てだった。
車を出てスーパーの待合場所に夫に案内してもらっていると。
若い自分達と同じ位のカップルと出会った、その男の方を見てだった。
未来は驚いてだ、すらりとした長身で面長に切れ長の整った目と小さな引き締まった唇に短い鳥の巣の様な黒髪の彼を見て驚いて言った。
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