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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第9章 解散編
第44話 爾後
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だ。
それだけでも驚きなのに、その戦いにアクノロギアが乱入。しかもアクノロギアとアルバトリオンは手を組み、アレンさんに対峙しているとのこと。…勝てるわけがない。さすがのアレンさんでも、三天黒龍を2体同時に相手取るなんて無理よ…。そう思った私は、アレンさんに『逃げて!!』と念を送った。でも、評議院からの情報では尚も戦闘を続けているらしい…。どうして…。その時私は、思わず涙を流して座り込んでしまった。でも直後に奇妙な情報が入ってきた。謎の男と少女がアレンと共に戦闘を開始したとか…。しかもその男は、アレンさんと同等かそれ以上の力を有しているみたいなの。そのかいもあり、アレンさんはその男と共に戦線を離脱。アクノロギアとアルバトリオンも、その謎の男と少女の襲来により戦闘行為をやめたとか…。
私には、一組しか思い浮かばなかった。アレンさんと同等かそれ以上の力を持つ男と少女の組み合わせ…。ロンリネスの森で出会った、スタークとリリネットだ。経緯はわからないけど、きっとアレンさんを助けに行ってくれたんだ…。あの時の言葉は、本当だった…。私は1年前の記憶を探るようにして、先の2人を思い浮かべながら感謝した。
そして、それ以降は特に何の事件もなく、解散から1年が経とうとしていた。私は、首都クロッカスで行われる初めての大魔闘演舞なるものに取材に来ていた。そこで、衝撃的な再会を果たすことになる…。
首都クロッカスの闘技場をボロボロに破壊した男がいたのだ。その男は、黒いマントを羽織っており、炎の魔法を使っていた。…見覚えのある魔法だった。そして、その男の両腕に炎を纏わりつく。私の知っているものよりも数段強力な炎…。だが、マントから見えた白いマフラーと桜髪は見間違えるはずもなかった。
「ナツッ!!」
私は思わず大声で叫んでしまった。その声に反応するように、私の後ろから小さな影が翔ける。
「久しぶりっ!ルーシィ!!」
「ハ、ハッピー!」
覆わず目を見開いてしまった…。そして、辺り一帯の敵を薙ぎ払うと、ナツは笑顔で私に声を掛けてきた。
「よお、久しぶりだな!!ルーシィ!!!」
「ふふっ…元気?」
この時、私の中である声が響いた…。
『フェアリーテイルは…まだなくなってなんかいないって…!』

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