第一章
[2]次話
インドのライオンの娘
インド西部クジャラート州のギル国立公園にだ。
アメリカのミネソタ大学で研究員をしているストトラ=チャクラバルティ名前の通りインド系でその外見の彼はフィールドワークをしていた、そしてだった。
その中でだ、助手のアーサー=ハイデルネッケン赤髪で青い目で長身に面長の彼にこんなことを言われた。
「アフリカも色々な自然がありますが」
「インドもだね」
「はい、こうした場所もあれば」
「他にもだね」
「色々な自然があって」
それでというのだ。
「魅力的ですね」
「自然を見てもだね」
「大河もありますし」
「俗に亜大陸とは呼ばれていないよ」
チャクラバルティはハイデルネッケンに微笑んで話した。
「だから色々な自然があるよ」
「そうですね」
「そして生きものもだよ」
自然の中にいる彼等もというのだ。
「実にね」
「色々な生きものがいますね」
「象がいて犀がいて大蛇がいてね」
そうしてというのだ。
「虎がいてね」
「ライオンや豹もですね」
「いるよ、今はそのライオンを調べているけれど」
その為のフィールドワークなのだ。
「その彼等もだよ」
「いますね」
「アフリカの様に」
「そう考えるとインドは凄いですね」
「その自然もね」
こうした話をしつつ公園の中にいるライオン達を観ていっていた、そしてだった。
チャクラバルティはその中にいる一匹の雌ライオンを観た、見れば二匹の子供と一緒であったがそこにだ。
もう一匹子供がいた、彼はそれを観て首を傾げさせた。
「あの娘は確か子供は二匹だったけれど」
「三匹いますね」
「うん、チェックし忘れていたかな」
「あれっ、その一匹ですが」
ハイデルネッケンはその三匹目を観て言った。
「あの子は」
「豹じゃないか」
「そうですよね」
「こんなことがあるのか」
「あの、ネコ科の大型のは」
ハイデルネッケンは言った。
「他の種類のネコ科の大型のは」
「競争相手だからな」
「本能的に殺しますね」
「大人だと追い払うがな」
威嚇をしたり攻撃をしてだ。
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