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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第9章 解散編
第43話 解散
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それは、アレンも同様であることが、この世界で再会を果たした際に聞いていた。だが、2人は、アレンがそれを手放しで喜ぶとは思っていなかったのである。ヒノエとミノト、アレンがカムラの里から去った日は1か月程度の差であったが、この世界に来た時期は10年という大きなずれがあった。ヒノエとミノトはまだこの世界、引いてはフェアリーテイルに加入して半年にも満たない。故に、そこまで未練があるわけではない。だが、アレンは違う。10年もの間、この世界で、フェアリーテイルで人生を歩んできたのだ。カムラの里で過ごした時間からすれば短いものではあるが、80年前後の寿命である人間にとって、10年間という歳月は短いとはいいがたい。それに、この10年でアレンはこの世界に大切なものを沢山要している。三天黒龍を倒したから帰ります、と即決できるとは思っていなかったのだ。アレンの気持ちも、フェアリーテイルの気持ちもどちらをとっても、それはわかりきっていたことだった。
そんなヒノエとミノトの考えを察してか、アレンは小さく苦笑すると、一つため息をついて口を開いた。
「そうですね…悩ましいですが…俺にとってはカムラの里が真の帰るべき場所ですよ…」
アレンは作り笑いを浮かべ、2人へとそれを向けた。

ヒノエとミノトは、アレンとの話を終えると、アレンを見送り、互いにリビングの椅子へと腰かける。暫く沈黙が続いていたが、ミノトが言いにくそうに口を開く。
「…姉さま…。どう思われますか?」
「そうね…半分本当で、半分嘘ってところかしら…」
ヒノエは、ミノトの質問に対し、先ほどのアレンの言葉を思い出しながらどこか虚空を見つめるようにして言葉を発した。
「…姉さまはそれでよろしいのですか?」
「あら、その言葉、そのままミノトにお返しするわ」
ヒノエとミノトは、互いにじっと見つめ合う。2人は互いに気付いているのだ。ヒノエが、ミノトが、いつからか、アレンに親心として愛ではなく、一人の女としての愛を抱いていることを。故に、先ほどのアレンの言葉が本当の意味でどっちつかずであったことに不安を抱いていた。
ヒノエは、ゆっくりと椅子から立ち上がり、窓へとその身を近づける。少しずつ太陽が昇り始め、空が明るくなっている様子が伺えた。
「…私は、アレンさんの気持ちを尊重しますわ…たとえそれが…」
ヒノエは、言葉を最後まで紡ぐことなく、その明るくなっていく空を見つめ続けた。

アレンはマグノリアの街を後にし、評議院の元へと訪れた。先のファースト・ディマイス・ウォーの詳細も含め、フェアリーテイル脱退を上級魔導士たちに話す為であった。
評議院はアレンの急な訪問に幾ばくか不安を抱いていたが、その理由を聞いて驚きを抱いたことは言うまでもない。
特に、ウルキオラの種族や階級、力に関してはこれでもかと冷や汗を流すに至
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