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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第9章 解散編
第43話 解散
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なのかもしれねえな…」
ラクサスは、その言葉の詳細を口にしたわけではなかったが、その場にいる全員が何を言わんとしているのか理解できた。一瞬、暗い雰囲気を醸し出した酒場であったが、エルザが意を決したように口を開く。
「つまり、これでアレンの右目は元に戻る!そして、アレンがフェアリーテイルを辞めることは容認できん!!引きずってでも連れ戻す!!!」
エルザの、今までにない怒号に、ギルド内は「当たり前だ!!」とけたたましい声が鳴り響いた。

アレンは、ナツ達がフェアリーテイルに帰ってくる日の、早朝、まだ誰もいないギルドの酒場に入り、一枚の手紙をカウンターへと置いた。
内容は、今後暴走の可能性のある虚化の制御とその力を使いこなすための修行に加え、三天黒龍の討伐、そしてフェアリーテイルのメンバーを巻き込みたくはないという内容を書き記した。そして、末尾に『すべてが終わったら、必ずギルドに帰る』と書き残した。
その手紙を置いた後、アレンはヒノエとミノトが住んでいる家へと出向き、ことの経緯を話した。当初、2人もアレンの旅についていくと言葉を漏らしたが、アレンから「必ず生きて帰ります。だから、それまでフェアリーテイルを見守ってほしいんです」という要望を受け、それを半ば強制的に承諾させられる形で決着がついた。だが、その後に発せられたアレンの言葉に、2人は疑問の声を上げる。
「フェアリーテイルが解散…?」
「では、見守るも何もないではないですか…」
アレンから齎されたフェアリーテイル解散という言葉に、2人は酷く困惑している様子であった。だが、マカロフがなぜその決断に至ったのかを聞かされた2人は、どこか納得した様子を見せる。
「なるほど…確かに、マカロフさんの気持ちを考えると、それが最も理にかなった選択なのかもしれませんね…」
「…それに関しては、アレンさんも承諾したと考えてよろしいのでしょうか?」
ヒノエとミノトが、真剣な面持ちで口を開く。
「ええ、その通りです…。そして、フェアリーテイルは必ずもう一度復活を果たす…必ず集結する…。だから、それまでこの街を2人に頼みたいんです…」
アレンは、2人に小さく頭を下げる。そんなアレンの様子を見た2人は小さく目を見開く。そして、その目をゆっくちと戻したかと思うと、ヒノエが静かに言葉を発した。
「一つ…聞かせてください…アレンさん…」
ヒノエの言葉に、アレンもまた、真剣な面持ちを向ける。
「あなたは、三天黒龍を倒したのち、一体どうされるおつもりなのでしょう?」
「…私達とともに、カムラの里に帰るのか…それとも…」
ヒノエとミノトは、アレンの心情を探るようにして口を開いた。ヒノエとミノトは、この世界に来た際、女神から三天黒龍を倒した暁には、カムラの里、引いては元の世界に返してもらえるという約束をしていた。
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