第72話 キャプテン・リード
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ようにした。そして持っていた絆創膏を姉弟子に渡してお互いに服を着る。
えっ、絆創膏を何に使うのかって?……聞かないでくれ。
「うぅ……まさかこんな事になるなんて……弟弟子君、本当に見てないよね?」
「見てませんよ」
「本当に?」
「本当です」
「……そっか、良かった。私って〇輪が大きいから人に見られるの恥ずかしいんだ」
「えっ、そうなんですか?俺も他人のなんて見た事無いからよく分からないけど多分普通の大きさだったような……」
「……」
「……あっ」
「やっぱり見てるんじゃない!弟弟子君のエッチ!!」
「べふっ!?」
涙目になった姉弟子のビンタを喰らい俺の右頬に真っ赤な紅葉が咲いた。余裕そうに詩的な感じで言ったけど痛いよ……
―――――――――
――――――
―――
「うぅ……やっぱり違和感を感じるよ……」
「……」
その後なんとか許してもらえた俺は姉弟子と共に暗い洞窟を進んでいく。幸い俺は防水加工したライトを用意しておいたから何とかなったよ。
ただそれでも暗いので足元を注意しながら姉弟子と手を繋ぎ慎重に進んでいく。
「……」
「……」
ただ会話は無い。それはそうだろう、気まず過ぎる。ただ姉弟子の握ってる手が何故かちょっと強いのが分からない。やっぱり怒ってるのだろうか。
とはいえそんな事も聞けるはずもなくただただ前を進み続ける。すると更に広い空間に出る。
「うわぁ……もはや船の中とは思えないね」
「ええ、秘境を探検してる気分です」
鍾乳洞の洞窟に光が差し込み流れる滝に反射して綺麗な風景を見せる広い空間を見て俺はそう呟いた。特異点と言うのは何でもありなんだな。
「ここから先は足場も狭いしまた落ちないように気を付けましょう」
「うん、早くケビンさんと合流しないとね」
広くはなったけど相変わらず足場は悪い。先ほどのように落ちないように気を付けて進もう。
襲い掛かってくる骸骨の魔獣と新たに出た蝙蝠のような魔獣や蛇のような魔獣を撃退しながら先を進んでいく。
「なんか骸骨の魔獣が強くなってきてない?」
「ええ、罠も使ってくるようになってきましたし銃も持っていましたよ。ただの魔獣とは思わない方が良いですね」
俺は銃弾を弾きながら骸骨の魔獣を4体切りさいた。道具まで使うとは本当にこの骸骨たちはただの魔獣なのだろうか?
そんな疑問も今は意味がない、とにかく先を進んでいくしかないな。
足場を飛び越えて段差を駆け上がり前に進んでいく。途中で足場が崩れて姉弟子が落ちそうになったりしたときに俺が手を差し伸べ、俺に目掛けて落ちてきた岩を
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