第71話 幽霊船
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起こった。
「なに?なにが起こったの!?」
「嫌な予感がするわ……」
「二人とも、後ろです!」
地響きの正体は巨大な岩だった。通路を覆い隠すほどの巨大な岩がこちらに向かって転がってきたんだ。
「なんやあの大岩は!?アカン、このままじゃ全員ぺちゃんこにされてまうで!?」
「逃げるよ!」
俺達は大岩から逃げるが何故か通路を曲がっても俺達を追いかけるように大岩も曲がって追いかけてくる。
「どうなってるの!?」
「これも特異点を生み出した元凶の仕業なんでしょう!俺達をつぶすまであの大岩は止まらないはずです!」
ケビンさんはこの特異点は元凶の意のままだとさっき話していた。つまりあの大岩も元凶が操っているのだろう。
「アカン!?行き止まりや!」
通路の先が壁で塞がれていた。追い込まれたか……!
「どうしよう!このままじゃ一巻の終わりだよ!」
「誰かガイアシールドとか使える奴はおらへんのか!?」
「使えるのは多分エステルだけですね……どのみち間に合わないでしょうけど」
完全防御できるアーツはあるが生憎俺達は使えない。仮に使えても発動までに間に合わないだろう。
「こうなったらあの大岩を破壊するしかないですね」
「えッ!?流石にあんな大きな岩を斬るのは無理じゃないかな!?」
「一人なら無理でしょうね、でも姉弟子とケビンさんが協力してくれれば必ず何とかできます!」
「ならその自信にかけてみようやないか」
俺は大岩を破壊する提案をして二人は乗ってくれた。まずは……
「姉弟子、光破斬で何処でもいいから大岩に切れ込みを入れてくれませんか?俺はその間にクロックダウンを駆除しますから」
「分かったよ!」
俺はアーツの準備を始める、クロックダウンなら間に合うだろう。その間に姉弟子は光破斬で大岩に切れ込みを入れた。
「ケビンさん、俺がクロックダウンで大岩の動きを遅くしたら姉弟子がいれた切れ込みにボウガンを打ち込んでヒビを作ってください!」
「任せときな!」
そして俺はクロックダウンを発動して大岩の時を遅くして転がるスピードを減速させる。そこにケビンさんが放ったボウガンが切れ込みに突き刺さって大岩にヒビが入った。
「後は俺がやります……!」
俺は刀を構えて突きの体勢に入った、放つのは勿論時雨だ。
「今までの時雨じゃ駄目だ、安定していて尚且つ凄まじい威力の技にしないと……」
今まで一番威力のあった時雨は『時雨・零式』だが相手に近寄らないと使えないという弱点があった。
だが普通の時雨では威力に欠ける、だから時雨のように素早く出せながらも威力を高めた
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