暁 〜小説投稿サイト〜
フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第9章 解散編
第42話 翹望
[5/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「ああ、その通りだ、お嬢ちゃん…」
「って、依頼を出したのは私でしょうが!」
ルーシィの質問に、淡々と答える男であったが、隣の少女が異議ありと言った様子で声を荒げる。
「お、女の子?なのか…」
「差し支えなければ、その…ニスデールをとってはもらえませんか?」
リオンが小さい子どもの声を聴き、女の子であること理解する。そして、ジュビアが2人の容姿を確認しようと要望を口にする。
「あー…俺たちはとっても構わねえんだが…飛び掛かってくるなよ?」
「…どういう意味?安心して、依頼主を攻撃したりしないわ」
男の言葉に、ウルティアは安心させようと口を開いた。その言葉を聞き、2人はゆっくちと顔を見合わせると、意図決したようにニスデールに手を掛ける。そして、ガバッとニスデールを剥ぐと…。
「「「「「「「「「「…なっ!!」」」」」」」」」」
2人の容姿を確認し、少ししてナツ達の表情に驚きが浮かぶ。男の方が40代前後、症状の方がウェンディと同じ12歳程度の見た目をしていた。だが、驚きはそこではなく、2人の身体には胸の中心と鳩尾部分に黒い穴が、頭と顎下に白い仮面のようなものが見て取れたからだ。
そう、アレンを虚化させ、剰えアレンと同等かそれ以上の実力をもったウルキオラの特徴と酷似していた。それを理解したナツ達の表情は驚きから怪訝なモノへと変わる。
「…まさか、お前ら…」
「虚…破面、なのか?」
エルザとカグラが警戒心を抱きながら言葉を発する。
「なんだ、やっぱ知ってたのか…。なら情報を与えたのはウルキオラか?…いや、ウルキオラじゃないな…。話したのは黒魔導士の方か…」
男の言葉を聞き、ナツ達は更に怪訝な表情を見せる。だが、そんな2人に構うことなく、男が続けて口を開く。
「あわよくばアレンが来てくれればと思ったんだが…まあ、フェアリーテイルの魔導士が来てくれただけでも御の字だな…お前らに聞きたいことがあって依頼を出したんだ」
男の言葉に、ジェラールがキッと睨みつけながら口を開く。
「お前…ウルキオラの仲間か?」
「仲間…ねえ…。まあ、そうだな」
男の言葉を皮切りに、ナツが拳に魔力を込めて襲い掛かる。その様子を見たフェアリーテイルのメンバーは目を見開く。
「ッ!ま、まて!ナツ!!」
エルザはナツを制止しようと言葉を掛けるが、ナツはそれに従うことはなかった。
「ウルキオラの仲間に…話すことは何もねえ!!」
ナツは男に向かって火竜の鉄拳を浴びせるが、その男はなんと素手でナツの手を受け止める。
「なっ!!」
ナツは自身の攻撃が片手で、しかも素手で受け止められ、驚きを見せる。
「おいおい、急に攻撃してくることはないんじゃなかったのか?」
男はそう言い放ち、受け止めたナツの拳を掴み、まるで虫でも払うかのように横へと投げ捨てる。ナツは
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ