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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第9章 解散編
第42話 翹望
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、ナツとエルザはその言葉の通り、依頼書の一番下に書かれた文字を見つめる。
「『フェアリーテイル魔導士限定?』…どういうことだ?」
「この依頼書は、正式に受諾されたものだけど、フェアリーテイルの魔導士のみに充てられたものなのよ…。つまり、フェアリーテイルに対して何らかの意図を持ってるかもしれないってこと…。内容も内容だし、警戒するに越したことはないわよ…」
ミラの言葉に、エルザは少し考え込むが、横から現れた男によって決意を固める。
「正式に受理されているなら、問題ないだろう。それに、複数人で、相応の戦力をもって当たれば、危険も少ない」
「ジェラール…そうだな。ナツ、その依頼、私たちもついていくぞ」
ジェラールとエルザの参戦に、ナツはニヤッと笑みを漏らす。
「よっしゃー!!折角だ、他の奴らにも声かけようぜ!!」
ナツの提案を皮切りに、この奇妙な依頼には、ナツ、エルザ、ジェラールに加え、グレイ、ジュビア、ルーシィ、ハッピー、ウェンディ、シャルル、カグラ、ウルティア、リオンの12名という大所帯で挑むこととなった。

竜の調査と情報を求める、フェアリーテイルのギルド指名の奇妙な依頼を請け負ったナツ達は、依頼主に指定された場所に向けて出発した。場所はフィオーレ王国内でも辺境の地とされている西方方面。その中でも西端に位置する『ロンリネスの森』へと向かっていた。距離はマグノリアから1000q程であったが、辺境の地ということで街道の整備は殆どなされておらず、1週間ほどかけて目的地に達した。
且つて、そこそこ大きな町があったとされているロンリネスの森であったが、今は見る影もないと言った様子であった。
依頼主から指定されたのは、その廃街となった街の一角にある教会。その教会にたどり着いたナツ達は、ボロボロになった扉を開けてゆっくりと中に入る。
「邪魔をする。依頼を請け負ったフェアリーテイルの者だ」
「誰かいるか?」
エルザとジェラールは、寂れた教会内に向かって声を張り上げるが、返答はない。そんな風にして教会内へと足を踏み入れるも、誰かが出てくる様子はなかった。
「んだよ…場所間違えたのか?」
「いや、ここであっているはずなんだが…」
グレイとカグラが、怪訝な様子を浮かべるが、それはある男の声によって否定されることとなった。
「いや、ここであってるぜ…」
聞き覚えのない男の声に、ナツ達はバッと後ろを振り向く。先ほどの声の主であろう男の横には、ウェンディと同じくらいの背丈をした子どもの姿が見て取れる。だが、どちらも青く深いニスデールを被っていることで、その身体と表情は見て取れない。そんな姿に暫く呆気に取られていたナツ達であったが、ルーシィがいち早く正気を取り戻し、質問を投げかける。
「あなたが、『竜の調査と情報を求む』っていう依頼を出した人?」
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