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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第9章 解散編
第41話 聖夜
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辛そうだな、アレン・イーグル」
アレンは振り返ることなくその人物に声を掛けると、特に抑揚のない言葉が返ってきた。
アレンはゆっくりと後ろを振り返る。その人物は真っ白な衣装に身を包み、左側の腰に一本の剣を携えていた。頭には白い仮面のようなものが見て取れる。
「…何しにきやがった…。ウルキオラ」
「…お前の無事を確認にな…」
ウルキオラはアレンの顔を確認すると、表情を変えずに口を開く。
「はっ…以外に嘘が下手なんだな…。俺に話があってきたんだろ?」
「嘘ではない…だが、お前の言うことも正解だ」
ウルキオラは特に動揺することなく、アレンへと近づいていく。それを見て、アレンもゆっくりと立ち上がり、身体をウルキオラへと向き直る。両者とも見つめあい、暫くの間互いに言葉を発しなかったが、それを破るようにしてアレンが小さく呟いた。
「…お前の目的は…ミラボレアスの討伐だな?」
「…なるほど、存外馬鹿ではないらしい。その通りだ」
アレンの呟く様な言葉に、ウルキオラは少し抑揚のある言葉で返す。
「俺に虚の力を与えたのも、そのためか?」
「ああ…。お前も知っているはずだ…奴の力を…。いや、といってもお前は伝承や文献のみの知識か…」
ウルキオラの言葉に、アレンは小さく笑って見せる。
「まあな…。だが、今のお前の発言で、ミラボレアスの力が想像を絶するものだってのはわかった。お前ほどの力を持つものが、俺の力を欲する程だということがな…」
「…ほう?そこまで考えが及ぶか…。力だけでなく、頭脳も中々のものだ」
ウルキオラはアレンを煽るようにして言葉を続ける。
「俺を虚化させたのは…俺に新たな力を齎す以上に、俺の力を取り込みやすく…奪いやすくするためでもあったということか」
「そういうことだ。…まあ、それについては失敗だがな…。虚の力を抑え込んだお前をいまの俺が取り込む術はない」
ウルキオラの言葉に、アレンは小さく目を見開く。
「へえ、意外に弱気なところみせるんだな…お前も…」
「俺にとっては、お前が虚に呑まれようが呑まれまいがどちらでもいいことだ…」
ウルキオラの言葉に、アレンは更に怪訝な表情を見せる。
「…どういう意味だ?」
「わからないのか?本当に」
アレンの質問に、ウルキオラは挑発するように答える。それに対して反応を示そうとしたアレンであったが、これまた身に覚えのある魔力の集団がこちらに向かっているのを察知する。そして、目を見開く。ウルキオラもそれに気づいた様子で、マグノリアの方向へと視線を向ける。
「どうやら、ゴミ共のお出ましか…」
ウルキオラはだんだんと近づいてくる集団を見つめながらそう呟いた。

アレンがいると言われたマグノリアの街からほど近い丘に向け、ナツ、グレイ、ジェラールは足早に向かっていた。そして、その3人を追
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