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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第9章 解散編
第41話 聖夜
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にくそうに言葉を発した。皆、それ以上に発する言葉が見つからず、黙りこくってしまう。そんな折、聖堂前に多くの子どもたちが集めっている様子が見られる。
「おまたせー!」
「ごめんね、遅くなって…って、あら、エルザに皆。掃除は終わったの?」
そして、そんな子どもたちに向かって、可愛いワゴンを押すリサーナとミラが現れる。
「あ、ああ…まあな」
「…おう」
エルザとグレイが、何とか言葉を発する。
「…?そう。あ、手が空いてるなら子どもたちにお菓子を配るの、手伝ってくれない?」
ミラは拙い言葉を発する2人に疑問を抱きながら、声を掛ける。
「あ、ああ。そういうことなら…」
「もちろんだ」
カグラとジェラールも固めていた身体を動かし、ミラたちと一緒に子どもたちの元へと向かう。
「「「「「「「「「「やったー!!」」」」」」」」」」
子どもたちは、ミラの声に加え、目の前に来たワゴンに山積みに置かれた小さな小包を見て嬉しそうに声を上げる。
そんな山積みのお菓子を見て、傍にいたレヴィも驚きの声を上げる。
「へー、今年もまた沢山作ったんだね!」
「うん、街の子どもたち皆に行き渡らないと困るから」
「去年は途中で足りなくなるかと思ってヒヤヒヤしたから、その反省もかねて!」
レヴィの驚きに、ミラとリサーナが答える。
「よし、それじゃあ順番に配るわよ!」
「「「「「「「「「わーい!」」」」」」」」」」
ミラの言葉を皮切りに、リサーナ、レヴィ、エルザ、カグラ、ウルティア、ナツ、グレイ、ジェラールも小包を何個か抱え、子どもたち一人ひとりに配っていく。
小包の中には、フェアリーテイル特製クッキーが数枚入っており、子どもたちはとても嬉しそうにしていた。
そんな子ども集団の中、数人がエルザ達に詰め寄るようにして口を開く。
「ありがとう!」
「ああ、どういたしまして」
子どもの屈託のない笑顔に、エルザは嬉しそうに声を発する。
「ねえねえ、エルザさん!」
「ん?なんだ?」
先ほどお礼を述べた子どもとは別の子どもが声を掛ける。
「アレンさんはいないの?私会ってみたいんだ!」
年の瀬は8歳ほどであろうか。これまた屈託のない笑顔で言葉を掛けられ、エルザだけでなく、その場にいる皆がうっと引きつったような表情を見せる。
「あ、ああ、その…」
エルザが言葉を詰まらせるのを見て、カグラが助け舟を出す。
「すまない…今はアレンはいないんだ…」
「えー!!会いたかったなー!」
カグラの言葉に、子どもは不貞腐れたような様子を見せる。他の数人の子どもも同じ気持ちなのか、落ち込んだ様子を見せる。
「ごめんなさいね…また日を改めて…」
ウルティアがそんな子どもたちに笑い掛けながら声をかけるが、集団の中腹にいる子どもが声を上げる。
「アレンさんなら、マグ
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