暁 〜小説投稿サイト〜
リュカ伝の外伝
下手なシャレは止めなシャレ?
[1/2]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
(ラインハット城:王族プライベートエリア)
コリンズSIDE

とある日中……
愛しの妻と、さらに愛し(くなる予定)の妻のお腹を優しく触りながら談笑をしていると、突然妻の所持するMH(マジックフォン)から呼び出しのコールが鳴り響く。

怪訝な顔になり妻がMH(マジックフォン)を懐から取り出すと、そこには可愛い可愛い妹君であらせられるリュリュ姫からの呼び出しコールだった。
「あ〜もう……」と言い天を仰いだが、直ぐに表情を元に戻すとMH(マジックフォン)に応答するポピー。

俺はその場から遠離ろうとしたが、ポピーが「居て良いわよ……どうせ大した用事じゃ無いだろうし」と言って一緒にMH(マジックフォン)に映る位置へと留まる様掣肘する。
多分内容は実父との近親相姦に纏わる事だろうから、正直関わり合いたくないのだが……

「こんにちわリュリュ……如何したの? まだ仕事中でしょ……ってか、何その格好?」
『……………ダメだった』
会話が成り立たない。

平日の日中に呼び出した上に、何故だか彼女は母親と同じ修道女の衣装を身に纏っている。
相変わらずこの一族の行動は理解出来ん。
産まれてくる子供が、俺の血の影響を強く受けるのか妻の方になるのか……不安である。

「如何したのよ。母親の跡を継ぐ気になったの?」
『……うん』
何時ものふざけた物言いのポピーだったが、何か落ち込んでるリュリュからは予想外の返答がきた!

「「はぁ!?」」
俺ら夫婦は揃って大声を上げてしまう。
MH(マジックフォン)の向こうでは俯きがちのリュリュ。だが意を決して顔を上げると……

『あのね、お母さんと同じ格好でお父さんに会えば、きっとお母さんの跡目として愛人にしてくれると思ったの!』
ダメだ、やっぱりこの一族……特にこの娘と末娘の思考回路は理解出来ない。

「あんたねぇ……」
流石のポピーも、左手でこめかみを押さえながら唸る様に発声してる。
その感覚……解るよ。普段、君からも感じさせられてるよ。

『お父さんにね……私もシスターになったの、ムラムラする? って聞いたらね、『しない』って言われたの!』
話の内容以外……口調や仕草、それに表情などは凄く可愛いのだけど、その全てを台無しにするのが思考回路。

「あのねぇ……聖職ってのは生殖って意味じゃぁないのよ!」
今のポピーにはこれが精一杯なのだろう。
苦々しい口調ではあるが、なんとかダジャレで誤魔化そうとしている。

『あははははっ、面白いわポピーちゃん!』
だが思考回路が異次元のこの妹には気持ちが伝わらず、姉のダジャレを心底面白がっている。これが兄貴だったら、心が折れるくらい文句を言われてるだろう。
ポピーも両手で頭を抱えて俯いている。

『お父さん
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ