227 病殺の殺戮者、アンドリュー
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痘に侵されています。今すぐ処置を!」
「う、うん!」
「護符の所有者とテレーズはそこで看病だ!こやつらは我々が片付ける!!」
「うん!」
さりはテレーズと共に本山達の処置に当たる。長山、さきこにもと子、尾藤と清正がアンドリュー達と相対する。
「あの人は・・・!!」
長山はその赤軍の人間を見て思い出した。近所に住む知り合いの高校生・北勢田竜汰の通う高校の文化祭を襲撃しに来た西川純だった。
「おめえの相手は俺達や!」
「ふ・・・纏めて死ね!」
アンドリューが毛布を投げる。しかし、さきこの琥珀が光る。彼女の元に毛布が引き寄せられたが、その毛布が跳ね返される。アンドリューが毛布に覆いかぶさられる形になった。
「な、しまった!」
アンドリュー自身が天然痘となる結果になってしまった。
「おい、アンドリュー!!」
「よくも!!」
アンドリューは天然痘に苦しみながらも呪文を唱えようとする。
[我こそは開拓と発展に尽くす者。汚らわしき・・・]
だが途中で尾藤のボールがアンドリューの顔面に直撃した。
「この野郎!」
西川がまた発砲するも、もと子の玉で弾かれる。
「ちい、まだくたばらんかったか!」
尾藤は戻ってきたボールをもう一度蹴飛ばす。尾藤のシュートがアンドリューをもう一度襲う。しかし、今度は避けられた。
「何がなんでも護符だけは貰ってやる・・・!」
西川は飛行機に飛び乗り、低空飛行でミサイルを飛ばした。長山が念力で無効化させ、清正が槍で攻撃する。
「この飛行機はミサイル飛ばすだけじゃねえぞ!」
西川が乗った飛行機の底面から円形の光が現れた。
さりは天然痘に苦しむ吹山達をテレーズと共に治療に当たっていた。二人は医者ではないものの、護符や宝剣で治癒させる能力を駆使していた。さりは護符の能力でワクチンのような物が入った瓶を出現させた。注射器状ではないためどう使えばいいか一瞬迷ったが、三人に兎に角その薬を塗る事で対処させた。痘痕がみるみる消えていった。
「ありがとう。だが、こいつが撃たれてもっと重症なんだ・・・」
「私が処置しましょう」
テレーズは宝剣を吹山の近くの地面に突き刺す。
「ラファエルよ。どうかこの者の傷病を癒やしてください」
剣が黄金色に光り、吹山の傷が治っていく。だが途中でその効果が中断された。
「え?」
テレーズも訳が分からなかった。
「ははは!お前らの能力全てを封じた!もう何もできん!」
西川が乗った飛行機から円形の光が現れた。その光の円の中では一切の能力の使用が封じられるものであった。
「な・・・!!」
円の範囲が拡大していく。誰も何もできなくなった。
「さて、そろそろ護符とそのガキを貰う時だ!」
長山は赤軍が自分も狙っている事に気づいた。
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