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レーヴァティン
第二百五十七話 酒の後でその十四

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「今は尚更や」
「水風呂で一気に冷えて」
「そうなってな」
 それでというのだ。
「ほんまにな」
「お酒抜けたわね」
「それ自分もやろ」
 美奈代は共に水風呂の中にいる双葉に笑顔で尋ねた。
「そやろ」
「ええ、今相当にね」
「お酒抜けてきたな」
「さっきまで物凄く辛かったのが」 
 二日酔いでというのだ。
「それがね」
「一気に抜けてきたな」
「そうなってきたわ、これを二回か三回繰り返したら」
「もう二日酔いは解消されるな」
「そうなるわ」
 水風呂で身体が急激に冷えてそれと共に酔いも醒めていくのを感じつつ述べた。
「絶対にね」
「そやな、それでうち等もこうして入ってて」
 美奈代も酔いが醒めていくのを感じつつ話した。
「男連中も今頃は」
「ええ、こうしてね」
「サウナに入って水風呂にも入って」
「二日酔いを解消しているわ」
「絶対にそやな」
「そうしているわ、ただね」
 双葉はここで言った。
「あの面子でサウナに入ると」
「結構以上に濃いな」
「そうね、どんな話をしているかしら」
「そこは気になるな」
「どうもね、あとサウナを出たら」
 双葉はそれからの話もした。
「ワイン風呂があるから」
「そっちに入るか」
「そうする?」
「ええな、ほな東の浮島の娘等も誘って」
「ワイン風呂にもね」
「入ろうな」
 美奈代は笑顔で応えた、そうした話もしながら今は入浴を楽しんだ。そうしているうちに二日酔いはすっかり治っていた。


第二百五十七話   完


                  2022・5・8
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