第9章 解散編
第40話 罰ゲーム
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それを見たアレンはふっと笑いを漏らし、歩みを再開させた。
ガジルとレヴィの元から去ったアレンは、フェアリーテイルのギルドを目指して歩みを進める。ギルドの目の前までやってくると、多くの人たちがワイワイと集まっている様子が見て取れた。そんな様子にアレンは疑問を持ちながら集団の中に入っていくが、ある衝撃的なものを目撃してしまう。
「さあ、こんなに恥ずかしい巨乳でごめんなさいと言いな!!」
「「「こ、こんなに恥ずかしい巨乳でごめんなさい…」」」
なんと、あのミラが昔のような性格に戻り、エルザとカグラ、ルーシィに鞭を振りかざしていたのだ。エルザ達3人は手を縄で縛られ、地面に両膝を着いて小さく言葉を漏らしていた。最初こそ抵抗を見せていたエルザとカグラであったが、長すぎる辱めに、少しずつミラの言うことを聞き始めていたのだ。
「声が小せえぞっ!!」
「「「ッ!こんなに恥ずかしい巨乳でごめんなさい!!」」」
エルザとカグラ、ルーシィは顔を真っ赤にしながら声を張り上げる。
「いいじゃない…。次は、『もっと、叩いてください、ミラ様!』だ!!」
「「「も、もっと叩いてください…ミラ様…」」」
ミラはゾクゾクと身体を震わせながら3人に再度支持を出す。そんなミラの言葉に従うようにして、3人は呟くようにして口を開く。
「だ、か、ら!!声が小さいって…ッ!!」
先ほど言ったにもかかわらず、小さい声で言葉を発する3人に激を飛ばそうとしたミラであったが、とある人物が視界に入り、その言葉を止める。ミラが暫く固まっていたために、急に鞭が飛んでこないことを怪訝に思った3人が顔を上げ、ミラを見つめる。そして、ミラがある一点を見つめて顔を引きつらせている様子をみて、ミラが向けている方へと視線を移す。理解する。なぜミラが身を固めて表情を引きつらせているのか。
「な、なにやってんだ…お前ら…」
アレンは、小さく失望したような声を漏らす。その声を皮切りに、ミラはすぐさま接収を解いていつものウェイターの姿に戻り、鞭を投げ捨てる。そして、エルザ達3人もガバッと起き上がり、言い訳をしようと身を乗り出す。だが、それよりもアレンが口を開く方が早かった。
「ああ、そういうことか…だからお前ら…いつまでたっても彼氏を作らなかったのか…」
「「「「ち、違う!違うんだアレン!!」」」」
何やらとんでもない誤解をアレンの中に根付かせてしまったことに気付いた4人は、声を張り上げ、震えながら反論する。
「い、いや…いいんだ。人の趣味趣向ってのは…色々あるからな…。でもよ、その、そういうのは…人目につかない場所でやった方がいいと思うぞ…。まあ、とにかく…お、俺は特に気にしてないからさ…。だ、大丈夫だぞ…」
アレンはははっと短く引きつった笑みを漏らした後、ゆっくりと集団の中に紛れ込むようにしてエ
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