第9章 解散編
第40話 罰ゲーム
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、そういうことに…なります…」
グレイの言葉に、ジュビアはもじもじして答える。グレイはため息をつくと、意を決したように口を開いた。
「その…なんていうか…俺なんかでいいのか?」
その言葉に、ジュビアは目を大きく見開く。
「グ、グレイ様がいいんです!!他の誰でもなく!!!」
ジュビアの言葉を聞き、グレイはふっと笑いを漏らす。
「俺も…俺もその…ジュビアのことは気になってる…」
「ジュ…ジュビーーーンッ!!ほ、本当ですか!!グレイ様!!!でしたら!!」
ジュビアは動揺しまくりな様子で口を開いた。そんな動揺を鎮めるかのように、グレイは少し声を張り上げる。
「だが…!結婚に関しては…まだ考えられねえ…」
「そ、そうですか…。え?…結婚に関しては?」
ジュビアは、含みのあるグレイの言葉に首を傾げる。
「つ、付き合うのは…いいぜ…。だけど、結婚はアレンの…ッ!」
「うぅ…嬉しいですー!!!!グレイ様―――――!」
グレイの言葉を聞き終える前に、ジュビアは嬉しさで思いっきりグレイの胸元へ飛び込んでいく。そんなジュビアの攻撃に、グレイは苦悶の表情を浮かべながら狼狽する。
「だー!!最後まで話を聞けっての!!」
「あうっ!」
そんなジュビアを引きはがしながら、グレイが怒号を上げる。
「はぁ…はぁ…、け、結婚とかそういうのは…アレンの敵を…三天黒龍とかを倒しきった後だ…」
その言葉に、ジュビアは一瞬で冷静さを取り戻し、グレイの身体から自身の身を剥がす。
「…お前も知ってんだろ?俺がアレンにどれだけの恩があるのかを…」
「…はい…」
その言葉に、ジュビアは真剣な面持ちで答える。
「俺は…10年前、アレンと出会ってなければ…ウルとリオン共々とっくに死んでた…。それに、天狼島のときも含め、俺は何度もアレンに命を救われてる…」
「天狼島の件は…私も、他の皆も同様ですわ…」
グレイは過去の記憶を探るようにして言葉を漏らした。そんな様子のグレイに、ジュビアも肯定するように口を開く。
「だから、今度は…俺がアレンの力になってやりたいだ。アレンの中の闇を…絶望を打ち払う手伝いをしてやりてえ…。例え微力だとしても…俺の持ちうる力の全てを…」
グレイはぐっと両の手を強く握りしめる。そんなグレイの決意に、ジュビアは生半可な言葉を掛けられないと、目を細めている。
「だから、その…結婚に関しては、今は考えられない…。でも、お前が俺をどれだけ思ってくれてるのかはわかってる。…親父の件でお前に苦しい思いもさせたし…。…今は、付き合うってことで勘弁してくれ…」
グレイは小さく笑って見せた。
「そ、そんなのもちろんですわ!!それに、付き合ってくれるだけでもジュビアは満足です!!!!」
ジュビアはボロボロと涙を零しながらグレイへと詰め寄る。そんなジュビ
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