保護
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はその勾玉を破壊しようとする意図が感じられた。
さらに、牛鬼は友奈の手を引っ張り……それも、今までの牛鬼からは想像もつかないほど強い力で……、その手から勾玉を取り上げる。
「あっ!」
牛鬼は勾玉を掲げ、そのまま流れるように床に叩き落とす。
すると、小さな勾玉は、いとも簡単に砕け散った。
「ああっ!」
人の物を勝手に壊した。
牛鬼を持ち上げ、友奈は勾玉の残骸たちに伏せた。
「牛鬼……! なんてことを! 人の物を勝手に壊しちゃダメなんだよ!」
友奈はそう、牛鬼をしかりつけた。
「ん? どうした?」
すると、騒ぎを聞きつけた真司が、ドアを開いて様子を窺っていた。
当然中にいるのは、友奈、牛鬼、そして友奈によって服を脱がされているアカネ。
「うわあああああああっ! 真司さん、何で入ってきちゃうの!?」
友奈はそう言って、思わず濡れたタオル(アカネの汗を拭きとっている最中の)を真司へ投げつける。
投げながらも見事な形でそれは大きく開き、「バチン!」と大きな音を立てて真司の顔に張り付く。
「あ」
投げてしまったらもう後の祭り。
水の勢いを乗せた友奈の一撃は、あっという間に真司の意識を刈り取り、その場で気絶させてしまった。
「し、真司さあああああああん!」
友奈の悲鳴が、アパートの中に響いていった。
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