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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第8章 冥府の門編
第39話 悲壮
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ルザの前に立ち塞がるようにして距離を詰める。
「ア…アレン…?ひゃっ!!」
そんなアレンの様子に驚いていたエルザであったが、ガバッとアレンに抱き着かれたことで、更なる驚きを見せる。ギルドの皆も、アレンの突然の行動と、エルザの女の子みたいな声に目を見開く。
「お、おい…ひゃって言ったぞ…」
「か、可愛いな…」
いつもまるで猛獣のようなエルザの、乙女の声にナツとグレイが顔を赤らめながら言葉を漏らす。
「ア…アレン…何を…///」
エルザは、強く抱きしめてくるアレンに、思いっきり赤面するが、同時に自身が鎧をまとっていることに気付き、普通の服へと換装しようと考える。だが、そう思った矢先、アレンはエルザから身を剥がしてしまった。アレンの温もりを身体全体で感じるチャンスを逃してしまったエルザは、すこし残念そうにしていたが、その後のアレンの言葉に、そんあ思考は吹っ飛ぶ。
「…ありがとな、エルザ。だけど、もしあの時、俺の目がつぶれるとわかっていても、俺はお前に秘薬を使ったよ…お前の可愛い顔が眼帯で隠れるのは、もったいないだろ?」
アレンはニカッと笑ってエルザにその顔を向ける。エルザは、そんなアレンの言葉と顔に、思いっきり顔を真っ赤に染て俯いてしまう。そんな2人のいちゃいちゃぶりに、ミラは頬を膨らませてアレンに声を掛ける。
「ねえねえ、アレン、私も可愛い??」
「ん?もちろん可愛いぜ、ミラ」
「ふふっ、ありがと!」
ミラは照れくさそうに言葉を発し、顔を少し赤らめる。ウルティアはそんな2人の様子に小さくため息をつくと、何やらアレンが気付いたようにごそごそとポケットを漁っているのが目に入る。
「なにしてんの?アレン?」
「いや…確かここに…あったあった…じゃーん!!」
アレンはまるでお披露目するかのように、ポケットからとあるものを取り出す。
「…眼帯?」
「そうそう…作ってもらったんだよ…」
ウルティアの短い問いに、アレンはゆっくりと答えながらそれを身に着ける。
「どう?いい感じじゃね?眼帯にギルドマークも入れてもらったんだぜ」
まるで新しいおもちゃを買ってもらったように喜んでいるアレンの姿に、3人はふふっと笑いを漏らす。
「なんだよ…そんなに似合ってないか?」
「いや、そんなことないさ…」
「とってもすてきよ…」
「ああ、よく似合っている…」
アレンの不満そうな言葉に、3人は優しく否定するようにして言葉を漏らした。
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