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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第8章 冥府の門編
第39話 悲壮
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に反応することもなく、2人は会話をしながら、ラクサス達から遠ざかっていく。その場にいるものは皆、2人の背中を見つめるようにして眺める。
別に何事もなかったかのような2人の姿に、ラクサスは思わず引きつった笑いを見せる。
「ま、まあ…俺の予想よりは…持ち直しが早かったってことだな…」
ラクサスの言葉を皮切りに、皆も大きくため息をつきながら安心したようにして座り込み、そしてそれは次第に笑いを生み、陽光たる雰囲気を見せるに至った。そんな雰囲気の中、皆と一緒に笑いを浮かべていたウェンディであったが、思い出したようにしてアレンとナツが遠ざかっている方向へと目を向ける。
アレンは、鉄くずを食べてさぼっているガジルにチョップをかますと、またナツと一緒に瓦礫をもってこちらに近づいてくる。
そんなアレンの姿を目に移しながら、ウェンディは小さく呟いた。
「本当に…ありがとうございます…アレンさん…」
そして、ウェンディはそんなアレンに駆け寄るようにして足を踏み出した。

『四凶大戦』のうちの一つとして数えられる『ファースト・ディアイス・ウォー』から1週間が経った頃、マグノリアの街も徐々に復興の足取りを見せていた。
フェアリーテイルのギルドも、青空天井の仮設途中ではあるが、仕事受注を開始し、騒がしさを見せるようになった。
そんな風にして日常が戻りつつあったが、実は昨日の同じ時間帯、フェアリーテイルの仮設ギルドは、神妙な面持ちを見せていた。
その理由は、いくら相手が闇ギルドであっても、ギルド間抗争の条約に違反してしまったからだ。皆は、一人ずつ事情聴取という形で来訪した評議院の関係者に話を聞かれたが、アレンの誘拐に、その後に起こった竜種等の襲撃など、猶予すべき点が多いということで厳重注意に留まった。
その際、ギルドメンバー全員が一堂に会していることもあり、皆に先の戦いについての皆で情報の共有が行われた。
・ENDというゼレフが作った史上最高の悪魔の存在
・アレンと同等かそれ以上の力を持つ、ウルキオラ・シファーという存在。それに付随して虚と破面という存在。更にはウルキオラよりも上位の破面の存在が3体いるということ。しかし、これに関しては評議院の側も未だ確認していないこと。
・アレンとヒノエ、ミノトの3名は、この世界からはるか遠くの世界からやってきたこと。そして、3人の世界はアースランドにおいて、『竜満ちし世界』と言われていること。伝承にのみ登場してくる世界だという認識のため、詳細な情報がないことが、評議院から齎された。また、ウルキオラに関しては、アレン達のいた世界とはまた別の世界であり、これに関しては一切の情報がないとした。これに関しては、黒魔導士ゼレフが関わっているのではないかと決定つけた。
・アレンの虚化について。アレン本人から話をしたが、暴走を止め
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