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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
始まりの章-世界は終わった、しかし物語はここから始まる-
お姉ちゃんとショタと兄との約束
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逃げていった。
「……」
「……」
「……ふふ。」
慌てた様子で逃げ、客がいなくなった沈黙を破ったのは店主の京子さんだ。
それと同時に、幽霊達はボンという音と共に煙を上げ、元の姿に≠烽ヌる。
パタパタと忙しなく羽を動かす黒い物体。
幽霊の正体は、折り紙で出来た蝙蝠が化けたものだったのだ。
「とりあえず、探偵さんの指示通りにはやったってことで、ね。」
そういい、モリアーティのマスターでありこの店の店主である彼女は笑顔でそう言って改めて開店の準備に取り掛かる。
悪いやつが来るから協力して欲しい。
探偵にそう頼まれ、とりあえずは指示通りにしてみせた。
お客さんに迷惑はかけたくないなぁと考えてはいたが、本人が店を早く開けろと無茶を言ってくれたのは正直言ってとても助かったのだ。
そうしていると、
「……これは」
「あら?落し物?」
慌てて逃げたからだろう。
マキさんが床に落ちていた薬瓶を拾い上げる。
「そう、みたいです。」
そう言いながら凝視するマキさん。
中には何十錠ものカプセルが入っており、ラベルは貼られていない。
しかしその何の変哲もない薬を見て、彼女は
「少し出てきます。直ぐに戻りますので。」
それだけ言い、まるで逃げていった橋本を追うようにして出て行った。
?
「はっ、はっ、はっ!ひい、ひいいいい!!」
姫路町の中を必死の形相で逃げる橋本。
ここは危険だ。自分のした事がバレてしまっている。
公になってしまっては自分が議員に返り咲き、至れり尽くせりの夢の生活が全部水の泡だ。
部下達もとい使い捨てのパシリ共はホテルに泊まらせている。
今すぐにでもここを出る準備をさせよう。
そう思い、彼はこの街の唯一のホテルへと向かったのだった。
しかし、
「何、逃げてんのさ。」
ホテルの前には思わぬお出迎えが
「な、なんだお前!そこを通せ!!」
「忘れたなんて言わせないし。私と将と…アンタに使い潰されたマスターの事…!!」
鈴鹿御前だ。
BARから追い出し、恐らく部下達に予約させたホテルへ向かうだろうと推測し、ここで待ち伏せてもらった。
「誰だお前!!私は面識なんてないぞ!!」
「おー、しらばっくれんのかよ。それともボケたか?」
そうして
「もう逃げられねーぜ。クソハゲ金食い虫。」
「!!」
後ろには、探偵。
「な、なんのつもりだ!?」
「てめぇのくっだらねぇ計画はぜーんぶ丸わかりだ。ここに来るまでにてめぇの言う希望という名の若者を食いつぶしてきたこともな!」
と、挟み撃ちにされてしまった橋本。
前方には鈴鹿御前がいる。
いつの間にか刀を持ち、こちらにじりじ
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