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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
始まりの章-世界は終わった、しかし物語はここから始まる-
奇妙なS/悪徳政治家を追え
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この子を守ってくれと。
立派になるまで守ってやって欲しいと、
マスターを守れなかった分、
全力で彼を守らなければいけない。
「大丈夫。大丈夫だから。」
鈴鹿御前のどこか悲しそうな表情を読み取って不安になって出てくる将。
しかし彼女はそんな将を安心させるべく、駆け寄ってきた彼をぎゅっと抱きしめた。
「おねえちゃん…。」
「…もう少ししたら、お兄ちゃん探しに行こっか。」
抱きしめ、涙が流れているのを見られないよう、鈴鹿御前はこうして嘘をついた。
兄が唯一の肉親であった弟。
家族を失い、さらに兄まで失った事実を知ればどうなる?
耐え難い真実を、まだ年端も行かない子供は受け入れられるかだろうか?
答えはノーだ。だから鈴鹿御前は隠した。優しい嘘をついた。
兄は自分たちに何も言わずどこかへ行ってしまった。
だから探しに行こうと。
これが、
今回の事の顛末である。
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