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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
始まりの章-世界は終わった、しかし物語はここから始まる-
奇妙なS/悪徳政治家を追え
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。」
「はぁ!?」
征は優し過ぎた。
「現に私が被害被ってんのに!?おかしいよ征!!」
「だからと言って守る術を持たない人をほっぽり出すのはどうかと思う。東京までもう少しなんだ。辛いのは俺だってわかってる。でも、それまで辛抱して欲しい…。」
「……。」
マスターの言うことなら仕方ない。
溢れそうな感情をなんとか無理やり抑え込み、鈴鹿御前はその場にもらった札束を投げ捨てて去っていった。
しかし、
ここで征は選択を誤った。
心を鬼にし、橋本という寄生虫を追い出せば、
あんなことにはならなかったのだから。
それから橋本は、本性を露にする。
「ええええええん!!!うわあああああああ!!!!」
「おい!このうるさいガキを黙らせろ!!化け物が寄ってきたらどうする!?」
夜。
少ない非常食を貪りながら橋本が怒鳴る。
隣にいるのは将。
涙を流して大声で泣いていた。
「ああ、すいません!!」
「ったく…だからガキは嫌いなんだ。」
急いで歩み寄り、征は将を抱きしめ背中をポンポンと叩く。
「ほら将、泣いたらダメだぞ。」
「うぅ…だって!だっておじちゃんが…!!」
「そうだよ征!!私見てたよ!!」
泣きじゃくる将を励ます征。
しかしここで鈴鹿御前が声を荒らげた。
「なんだ?」
「アンタ!将のご飯取ったでしょ!?何!?議員とかいうお偉いさんなら子供のご飯奪っていいワケ!?」
「ちっ…」
男が舌打ちをし、将の為に用意していた非常食の乾パンを口に放り込む。
「お前達が悪いんだろうが。マトモな食料も確保出来ないくせに。第一大人が子供と同じ量で満足できるか。そんなことも分からんのか?これだから最近の若いモンは…。」
「こいつ…!!」
鈴鹿御前が刀を持つ。
しかしそれは振り上げられることはなく、
「やめろ鈴鹿御前!!」
「やめてよ征!!こいつ殺せないじゃん!!」
マスターに羽交い締めにされてしまった。
「ここは抑えてくれ!頼む!!」
「それ何度目!?私も将もたくさん我慢してきたよ!?もう耐えらんないの!こいつの傍若無人ぶりに!!」
必死に抑える征。
「まったく、最近の若いモンは苦労ってものを知らないらしい。ここは我慢して耐え忍ぶってもんだ。ふー…。」
しかしそんな2人を目の前に、橋本のは食事後のタバコを吹かしていた。
それから数日
鈴鹿御前の我慢はとうに限界を過ぎていた。
出される食事には必ず文句を言い、ことある事にネチネチと「最近の若いモンは…」と小言を征にぶつけ、
東京はまだかと事ある毎に尋ね、まだと答えればこちらにわざと聞こえるようにため息をつく。
そしてトドメには、将がターゲットにされて
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