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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第8章 冥府の門編
第38話 煌黒龍
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前の冠する者は『天空』、俺は『天彗』。私と貴様の力は、完全に上位互換にある!」
「名だけで判断するとは、浅はかですね…」
バルファルクの言葉に、グランディーネは小さく笑って見せる。だが、バルファルクはその笑いを超える笑みを、その顔に浮かべる。
「いやー…端然たる事実さ…」
バルファルクのその言葉と同時に、2人のいる上空よりも遥か上、宇宙空間にも肉薄する領域から、赤い強大な何かが出現する。
「これは…まさか…ッ!!!」
その様相に、グランディーネは驚愕の声を上げる。
「…言ったはずだ…『天彗』だと…さて、これほどの隕石…『天空』如きで止められるかな…?…これが落ちれば、フィオーレ王国は…いや、大陸全土が滅ぶだろうな…」
バルファルクは挑発するようにグランディーネに問いかける。グランディーネはその問いかけに答えることはなく、烈風の如きスピードで、大地へと滑空を始めた。

場面は変わり、フェアリーテイルの魔導士たち。アルバトリオンの攻撃により、冥界島が墜落したことで、ゼレフと共に、ギルドがあった付近へとその身を落ち着けていた。
「冥界島を…」
「叩き落したのか…」
「なんという力じゃ…」
「あんなもの…一体どうやって倒せっていうんだ!!」
自身の身体を襲った衝撃が、とりあえずの落ち着きを見せたことで、エルザ、カグラ、ミネルバ、ジェラールが酷く怯えた様子で口を開く。
アルバトリオンの一撃を垣間見たことで、フェアリーテイルの戦意は完全に消失していた。
そんな折、はるか上空に、赤き強大な影を見つけることになる。
「おい…あれって…」
「まさか…隕石…バルファルクか!!」
「ッ…次から次へと…」
「一体…どうしたら…」
フリード、ビックスロー、ラクサス、エバがその様相を見て、目を酷く震わせる。
だが、そんな絶望を生む隕石よりも速い速度で、白い何かがこちらに接近してくる。
「ッ!あれは!!」
「グ、グランディーネ!!」
その姿を捉えたナツとウェンディが驚いたように声を上げる。そして、グランディーネは隕石とフェアリーテイルの間に割って入るようにして滞空し、翼を大きく広げる。
「まさかッ!」
「あの隕石を受け止めようとして…!!」
レヴィ、ルーシィが酷く困惑したように口を開く。
「ダ、ダメーー!!グランディーネ!!!…お母さん!!!!」
その姿と、仲間の推測を聞き、ウェンディは目尻に涙を浮かべながら天を突かんばかりの声を上げる。
「…ッ!グランディーネ…」
アレンも同じようにして、心配するように怪訝な表情を見せながら小さく言葉を発する。周りの様相を把握したグランディーネは、微笑をもらす。
「…舐められたものね…私はそんなに弱く見えるのかしら…」
グランディーネはそう呟くと同時に、その美しい両翼に強大な魔力と風
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